【この合本版には、『森の戦士ボノロン ポラメル復刻版』2024年2月号~12月号が収録されています。】
《2024年2月号 ポッポの伝言の巻》
ゴンの友だちであるハトのポッポが、マツの巨木の枝の上で泣いていました。
ポッポは、自分をたすけてくれた人間のロナおばちゃんが、なくなる前にひとり娘のリナにあてて書いた最後の手紙を、うっかりなくしてしまったというのです。
「人間の言葉がしゃべりたい」と願うポッポの前に、ボノロンがあらわれます。ポッポは、リナにおばちゃんの言葉を伝えることができるのでしょうか?
《2024年4月号 王様はだあれ?の巻》
る国の巨木の下で王子のルネが泣いていました。
新しい王様になるルネは、剣の腕も、ちえも、勇気も自分より上の人がいて、なんのとりえもない自分なんかにはつとまらないというのです。
それを聞いたボノロンは、ルネの次に王様になる人をさがせばいいと伝えて、王様のあかしである指輪を3年間預かることにしました。
はたして王様はだれになるのでしょう?
《2024年6月号 雲の涙の巻》
それは、なんともふしぎなこうけいでした。
空ははれているのに、巨木の上にだけ雲が雨をふらせているのです。
ボノロンは、その雨が「雲の涙」であることに気づき、空へとまいあがります。
すると雲は、悲しみにくれる、ある家族のことを話しはじめます。息子のゲンを海のじこでなくしてから、3年間も泣き続けている家族をはげますために、ボノロンは雲と力をあわせるのでした。
《2024年8月号 ロウじいさんとクマの巻》
カシの巨木の下で、おじいさんのロウが泣いていました
ロウが山賊におそわれた時、一頭のクマがあらわれ、ロウをたすけてくれたのです。
しかし、そのクマは胸に矢をうけ、今にも死んでしまいそうです。
あらわれたボノロンに、ロウはたすけをもとめますが、その傷はどんなお医者さんにも治せそうにないものでした。自分を助けてくれたクマに話しかけるロウは、ある意外なことに気づきます。
《2024年10月号 にげダヌキのポンスケの巻》
ふかい森のおくのクスノキの巨木の下で、きずだらけのタヌキのポンスケが泣いていました。
なにもしていないのに、森の学校のみんなからきらわれ、かまれるというのです。
友だちがほしいというポンスケのねがいをきいたボノロンは、それをかなえるには時間がかかることをつたえます。
ある日、森の学校のみんなはえんそくに出かけます。はたしてポンスケは、友だちをつくることができるのでしょうか。
《2024年12月号 湖におちた首かざりの巻》
王女様が湖におとした首かざりをひろった者にほうびを出すと、王様がおふれを出しました。
まずしい家族のためにひろいにいきたいゴナですが、深い湖の底に潜るためには、からだがちいさい自分では力がたりないとなげきます。
そんなゴナの前にあらわれたボノロンは、大きなふくろを渡します。はたしてその中身はーー?