熱いも唇も、私を触るその指も、ずっと前から知っている気がする――
東京でOLとして暮らす雛子は、最近淫らで不思議な夢に悩まされていた。そんな中、幼い頃亡くした両親の代わりに自分を育ててくれた、小説家で10才年上の青葉が仕事で上京してくることに。二週間同居できることに嬉しさを隠せない雛子だったが、久しぶりに会う青葉に大人の色気を感じ、妙にドキドキしてしまう。そして、あることがきっかけで青葉への恋心を自覚して動揺する雛子。そのせいで、二人の仲はギクシャクして…。
一方、青葉もまた雛子を溺愛しながらも、保護者としての立場に苦しんでいた。本当は、雛子を誰の目にも触れさせず、閉じ込め抱きしめて、何度でも愛を注ぎたい――!タガが外れたように溢れる情欲に、次第に我慢の限界に…。だが、青葉には雛に執着する深い理由があった。それは、彼が抱える前世に関する重大な秘密で――。
水神様と生贄の花嫁が織りなす、じれじれ両片思いのすれ違いファンタジー開幕