あなたの本当の母親はこの国の王妃様なの…死の床でそう言い残した母親の言葉が気になり、城に忍び込んだ主人公を待っていたのは、「気狂い」と国中で噂される王子様だった。そして王子から明かされる衝撃の真実。ふたりが出会った時、運命の歯車は音を立てて回り始め、この国の運命さえ変えてゆく…。この出会いは偶然だったのか、それとも定められた必然だったのか?人を愛する気持ちと愛さない気持ち。結ばれてはいけない運命。自らの愛に生きるのか、皆の為に犠牲となるのか…。マーク・トウェインの傑作「王子とこじき」を下敷きに描いた、めく