絶世の美女との世評名高いエレナ姫の、大国・ラボナ帝国の王子のもとへのお輿入れが決まった。小国ゆえ、願ってもない縁談だったが、うわさによると相手の王子はガマガエルそっくりの醜いご面相&超意地悪な性格で、まさに政略結婚ゆえの悲哀だった。そして貧乏国ゆえに、ラボナ帝国へと嫁ぐ旅に赴く姫のお供も女召使ひとりしかつけられず、その情けなさもひとしおといったかんじ…。
一方、そんな姫一行を虎視眈々と見つめるふたりの存在があった。彼らはそれぞれ、姫が旅の途中で通過する北風の国の王子と、太陽の国の王子であり、どちらが