仕事一筋で恋に縁のなかったどこにでもいる文官の一人であるシュリ。周囲からは愛想がないと評され結婚など夢のまた夢と思っていた。そんなある日、爵位を継ぎ公爵となった上司イリアスから突然求婚される。「君のことを、ずっと気にかけていた」「君のすべてが愛おしい」――その言葉に戸惑いを隠せなかったシュリは、ひとまず文官として彼に仕えることに。真面目に仕事に励む中で、イリアスの幼馴染ヴァネッサや侍女たちからの嫌がらせも受けるが、持ち前の機転と知恵でうまく切り抜けていく。次第にイリアスとの絆も深まり、恋愛に不慣れだったシュリも、彼の甘くまっすぐな言葉と行動に胸をうたれ……そして心の奥底に秘めていた想いにも気づき始めるのだった。恋を諦めていた文官と、彼女を一途に想い続ける公爵による溺愛ラブストーリー開幕!