韓国で話題のグラフィック・ノベル、待望の邦訳版!
【韓国最大プラットフォーム「Tumblbug」クラウドファンディング4400%達成】
【2022年大韓民国コンテンツ大賞「韓国コンテンツ振興院長賞」受賞】
韓国気鋭のイラストレーター・漫画家「Sanho」がドラマチックに描く、愛と喪失の物語――。
「どんなケーキをお作りしますか?」
生と死の境界で焼き上げる、あなたのための最後のレシピ
親愛なる故人のために、葬儀用ケーキを作るパティスリー「煉獄堂」。
煉獄堂を訪れるのは皆、愛する者を失った客人たち。
主人のマゴと幽霊助手のミロは、客人らが語る故人との記憶や生前の思い出をインスピレーションに、世界にひとつだけのケーキを焼き上げる。
「推理小説のクレープケーキ」
病院で読み聞かせのボランティアに明け暮れる推理小説家が出会ったのは、三つ目を持つ盲目の女性だった。2人は推理小説で意気投合していき……。
「月見草のカップケーキ」
夜に縛られた吸血鬼の母を持つ娘は、昼間の生活や母と離れていた時間を回想する。異なる時間を過ごしてきた親子が分かち合えた、月見草畑での瞬間とは――。
その他、ケーキを受け取った2人のその後を描いた「エピローグ」や、キャラクターたちの愉快な日常を描いた「特別付録」を含む<全6編>を、鮮烈な赤と黒の2色印刷で収録したコミックス第1巻。
物語と絵の両方に優れたミレニアル世代の作家が手がける、あたたかい別れのグラフィック・ノベルをお楽しみください。
プロローグ
Recipe 1. 推理小説のクレープケーキ
Recipe 2. 月見草のカップケーキ
エピローグ
特別付録Ⅰ 鴉の使臣の業務日誌
特別付録Ⅱ マゴの1日
著者:Sanho 翻訳:古川綾子
Sanho:イラストレーター、漫画家。主な作品に漫画『幽冥パティスリー 煉獄堂』。『雨と游泳』、『そして魔女は森へ行った』、『ガラス瓶の中のナナニ』などがある。漫画とイラストレーションを通して、絵の中に物語を注ぎ込む作業を続けています。今は故郷からさほど遠くない場所で、新作の漫画を描いているところです。
X / Instagram : @sanhomaydraw
古川綾子:翻訳家。神田外語大学卒業。延世大学教育大学院韓国語教育科修了。NHKラジオ「ステップアップハングル講座『K文学の散歩道』」講師を務める。主な訳書にハン・ガン『そっと静かに』(クオン)、ユン・テホ『未生 ミセン』1-9(講談社)、チョ・ナムジュ『ソヨンドン物語』(筑摩書房)、チョン・セラン『J・J・J三姉弟の世にも平凡な超能力』(亜紀書房)などがある。