かつて殺人の罪で服役し、ようやく自由を得たイ・ヨハン。
そんな彼の前に現れたのは、今や優秀な弁護士となり、兄の無実を証明しようと奔走する弟・ユ・ヒョンだった。
けれどヨハンは、その差し伸べられた手を頑なに払いのける。
二人の間には、簡単には埋まらない深い溝があった。
過去の影に縛られ、冷たく振る舞うことで弟を遠ざけようとするヨハン。
血のつながりはなくとも、兄を信じ続けるヒョン。互いの心はぶつかり合いながらも、見えない糸で繋がれている。
なぜヨハンは助けを拒むのか――
その答えは、彼が背負う「殺人」の真実の中に隠されていた。
そして、ヒョンは諦めることなく真実へと踏み込み、二人の関係は愛と憎しみの狭間で揺れ動いていく。