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「君こそが僕の“番”だ」
ここは、竜族と人族が共存するアヴィリクタ王国。
国の発展を陰で支えてきた竜族は、人族を遥かに凌ぐ力と叡智を持った尊き種族。
彼らには、本能が導く「運命の番(つがい)」という定められた伴侶がいる。
それは理屈ではなく魂が惹かれ合い、出会うべくして出会う、竜族にだけ与えられた特別な絆――
王宮を離れ、新たな人生を歩もうとしていた元王女付き侍女・エミリ。
彼女の前に現れたのは冷徹宰相補佐官と呼ばれる竜族・エルヴィオ。
誰もが恐れるその男はなぜかエミリに優しく微笑み、手の甲に牙を立てた――
それは竜族にとっての求愛、そして“番”として選んだ証だった。
自分にだけ向けられる異様なほどの優しさ、あまりにも一方的な好意―
それは本心か、それとも何か裏があるのか…―
戸惑いながらも、エミリは次第に気づいていく。
彼の瞳に宿るのは、“恋”では済まされない、もっと深く重い何か――
すれ違いと謎を孕む、異種族間の“運命の絆”。
それは、愛すべきただ一人を選んだ竜族の、抗えぬ執着と初恋の物語。