「よく頑張った子にはご褒美あげないとだもんね」
「いいよ、もう準備できてるから…おいで？」
俺は酒場で勧められた娼館を探して歩いていた。
だだが、いっこうに辿り着く気配がなく、雨まで降り出してきてしまった。
もう明日出直そうかと思っていたとき……。
「おーい、そこのきみ！ そんなビショ濡れだと風邪ひくよ？」
仄かに甘い香水の香りと、裏路地には到底似合わないような美しさ。
──裏路地の薄暗がりの中で、彼女だけが白く浮かび上がって見えた。
それが、シエハさんとの出会いだった。
最初はただ、娼婦と客という関係でしかなかった。
しかし、肌を重ねるたびに彼女への想いが強く膨らんでいく。
やがて、彼女のために、俺は最大の決断を迫られることになり――。
「ああっ…もったいない…もっと味わってたかったのに」
「もしあれが中に注がれてたら今頃、わたし、わたしぃ…」
娼館で出会った年上のちゃっかりお姉さんと、快楽と愛が入り混じる濃厚なひととき――。
淫らで甘い純愛ストーリー、ここに開幕！
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