ましろ先生の作品。
読めば読むほど、ハマっていきます。
本作は付き合う前からスタートする二人のお話。
時々うわっと驚くセリフが投げられて、「好き」という気持ち1つもこんな表現があるんだと驚くと共に、純粋さに心打たれてちょっと泣きそ
うになりました。
南野作品の中で、上位に置きたい作品です。
先生の作品少しずつ読んできて、今まではラブラブ度に目が行ってしまっていたのですが、実は時々すごい愛の名言を登場人物達が言うのです。
そのストレートさに、ハッとして「そんなに好きなんだね…」と。
自身が日常生活で置いてけぼりにしている愛やら優しさに気付いて、自分も大切な人にちゃんと伝えようという気持ちになります。
自分も人生や愛を信じてみよう。という気持ちになります。
漫画みたいに、現実世界は上手く行かないとしても。
でも同じ生きるなら、自分の愛に於いては真っ直ぐに生きるほうが清々しいよな。と思わせてくれるのです。
少女の頃に夢を見て、現実に打ちのめされて、そしてもう一度顔を上げて世界を見てみようと。
真っ直ぐな好き、がこんなに人の気持ちを動かすなんて。
頭でっかちで臆病な大人の心も解かす。
先生の作品は、そんな甘さが詰まっています。
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