司祭をけしかけるくだり、嘆息とともに、ヒロインの出方を見守った。
何人もヒロインに興味を見せた男達が結局ヒロインからの愛を得られない。最も姑息なやり口の男には復讐めいたことも出来たが、もっとやり返して欲しい位なのに、人柄の良い「ルシファー
」(ルーファス)さん、あれくらいで、告解? どうしてこういう人が戦場であんな目に遭わなければならなかった?、と、あれこれ思ってしまう。それが、善人からも奪うものの大きい戦争というものなのかもしれない。本当に、私の気持ちは「ペンドルトン、絶対許すまじ」なんだけれども。。。
ヒロインの前向きで積極的な動きは見ていて、読み手としてただ顛末を見届けるというより、うまくいくよう応援したくなる。
司祭への助力が読んでいて焦れるが、そこはそれこそがヒロインへの溢れる想いを、読者的にはその行為を通してその想いを味わえる。ヒロインにはそれが届かない上に、裏目に出て、そんなに押しつけたいなら別れてあげるわお望み通り、との思いさえ抱かせることに。
嫌がらせがなくなって、そして、人々の恐怖心やいわれなき嫌悪がなくなって、というところも本当見たかったが、ヒロイン自身が何より人目を気にしていないので、そこ迄は蛇足なのか。
味方の少ないメインキャラ二人、よくハピエンに漕ぎ着けたな、と変に感心する。
愛の言葉が詩的で乙女心をくすぐる。恋すれば誰もが詩人、とはよく言ったものだ。
二人がうまく行きかかっているときの二人の様子も、詩的に綴られ、HQ内で何処か文学の香りしてる。手紙へ切々と綴られた愛の言葉、このストーリーの構成上ヒロインが真正面に受けてないので、珠玉の言葉がどれ程練られていようと「空」打ち。二人が向き合っての仕切り直しラリーを僅かでいいから見たかった。
あとがきで津谷先生が、彼がイケボ(イケメンボイス)の持ち主である旨書かれているので、そこが漫画に載らないのはホント残念!
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