桃山先生、2冊目。
短編集です。
強めの線で描かれる絵と、無骨な男たちが良い。
表紙にもなっている『恋の中』。
…あーー切ない…。あー堪らない。
桃山先生の作品って、全体的に物静かに感じます。
時間の流れが止まったり、ゆっく
りになったり、
無音が刺さる位のコマがあったり。
セリフが無くてもグワッと心を掻き立てられたり。
この静かな演出がすごく好きです。
心の機微を醸し出すのがとてもお上手だと思います。
短編集なので、爽やかだったり笑えたり
色々な桃山先生が楽しめました。
熱が低めな感じが、自分と合ってます。
『すきなひと』良かったなぁ…。
恋の裏にある複雑な想いに、切なくなりつつも
そうなんだよね〜と激しく共感しました。
『君と見た〜』は、冒頭から結末までの流れがとても好きでした。
そして、低温な笑いが渦巻いていた『愛情イーター』『愛情フラッパー』大好きです。
シュールだなぁ…!
公園のベンチのシーンさぁ…ビックリしたから(笑)
心に残る短編集でした。
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