どんなお話かと思ったら、本当に津田くんが遠藤くんをひたすら観察するお話でした。
(過去話では視点が逆転し、遠藤くん目線で津田くんを観察)
しかしうっかり★5をつけてしまう。だってもう半端なく可愛かったから。遠藤くんの表情の変化が
たまらん可愛い。
ひじょうに観念的でリリカルしかないお話です。
遠藤くんや津田くんの家族構成はもとより学校行事から世間一般のイベントごとも見事にスルー、「生活」の匂いは全くさせず、ただひたすらに淡々と津田くんが遠藤くんを観察し、結果遠藤くんに詳しくなり、二人の距離が近付く、ただそれだけ。
髪、白紙のプリント、音楽、駅、電車。キーワードとしてはそのくらい。
舞台装置を生かしたシチュエーション作りは秀逸です。
遠藤くんの主な台詞は「興味ない」「関係ない」
ワンセンテンスしか話さないコミュ障ぶりがひどすぎる遠藤くん。しかし津田くんもたいがい他人に興味のない(友達いない)コミュ障、そして無自覚。
神崎くんや青山さんの苦労が忍ばれます。
遠藤くん、津田くんのキャラクターとシチュエーションにひたすら萌えるのが正しい読み方かと。
ストーリーらしいストーリーはあまりありません。
脇を固める神崎くんや女の子たちもみんないい子で可愛く、誰かに腹を立ててイライラしたりすることもなく、ひたすら二人を愛でられます。
ただ、BL愛好家万人にオススメ出来るかといわれるとちょっとどうだろう。
「よく分からんかった」と思う人も少なからずいそうな、見事なストーリー丸投げっぷりです。
いきなりパック買いせず、ちょっとずつ読み進めてみるのもいいかも。
最初から最後までほぼ同じノリです。
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