流れの忍び・変化のお梛が、恋人の京也とともに、江戸の様々な事件や謎を解決(たまにややこしくもする)する、痛快微エロ忍者アクションの第5弾です。
第1弾からずっと読んで来ましたが、パワーは全く衰えませんね。それどころかどんどん面白くなっ
てます。ずいぶんレギュラーの登場人物も増えましたね。
主人公のお梛さんはもちろん、京也も上様も、大奥の方々やお庭番の三姉妹も、揃いも揃って魅力的。特にお梛さんたら、回を追う毎に可愛らしくなっています。
第1弾は、忍びという設定のせいか、少し冷たい感じの、隙の無いイメージがあったんだけど…読んだのはだいぶ前だから定かではありませんが。
これが2、3、4と続くうちに、美しさと強さを兼ね備えた、可愛らしいお茶目さんになって来ます。美味しいお菓子目当てで大奥に入り浸るなんて、忍びとしてどうなの?ってな感じに。
それでも『江戸に蔓延る悪は許さない』という姿勢は変わらない。時に空回りに終わってしまう程のその熱さが、彼女の最大の魅力です。
かなりエロティックな作品を数多く手掛けている作者さんですが、この作品は、そういう描写もあるものの、比較的大人しめです。その描写を期待される方には不向きかもしれません。
どの巻から読んでも楽しめますが、より深くキャラクター設定や彼らを取り巻く背景をさし知りたい方は、第1弾から読むと、より楽しめると思います。
どうやら次回でこのシリーズは最終章を迎えるようです。少し寂しいな…
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