謎のタイトルが気になって読みましたが、ホペイロってサッカー選手をサポートする用具係のことで、立派な職業の名前だったんですね。
この作品を読んで初めて存在を知ったので、裏方仕事を一生懸命頑張る素敵な人へ目を向けられた作品で、すごく素敵だなと
思いました。
ただ、絵にはあまり魅力を感じませんでしたし、少女漫画というには甘さが足りなすぎたので、人気は無かったのではないかと…。
ちゃんと一巻完結でまとめてくれていたし、後味の良い終わり方をしていましたが、作者さん的にはもし人気があればもっと連載を続けたかったのではないかと想像しました。
少女漫画というジャンルに囚われず、最初からホペイロという職業に興味を持って読めば楽しめるかと思います。
ただ、一巻完結ですのでホペイロについてもそこまで取り上げられてるわけではなく、こういう仕事もあるんだな〜程度にぼんやりと理解できる程度です。
少女漫画としてはこれ以上掘り下げられても「それより恋愛せい!」と読者からツッコミ入ると思うので、仕方なかったとは思いますが…。良い漫画だったのと同時に、どこか残念な気持ちも残りました。
ホペイロに重点を置きつつも、素敵な恋愛シーンも絡めて少女漫画として人気を出せるような、少女漫画家としての力量が作者さんにあれば良かったのにな、と。
この漫画はホペイロよりも、恋愛よりも、有野先輩という人物がとても素敵な生き方だなと思わされる漫画でした。人のために、チームのために裏方仕事に人生を捧げる覚悟を高校生のうちから持てるって、本当に凄い…。
最後には、主人公が少女漫画らしくモテているじゃないか?!(笑)と思える〆もありましたが、誰かとくっつくわけでもないので、甘いシーンには期待せず、青春だなぁ〜と見守るような気持ちで読める方にオススメします。
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