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表題シリーズ4話+同録2作入り。
表題作の前日譚『春の嵐まで1秒』から始まって、表題作3話に続きます。社長の息子と社長の秘書、歳の差もの。社長のことが好きだった秘書を振り向かせるためにがんばる息子。話の本筋は穏やかで良か
ったのですが、波乱の演出のために配置された女性キャラが不愉快すぎてバランスが崩れたと思います。けど本筋は良かったんです。
・『きみの好きな歌』前後編。たぶん戦後しばらくくらいが舞台の、声が出なくなった劇場歌手と喫茶店の店主。懐かしさある喫茶店と花束と音楽、やわらかな雰囲気の癒しのお話で良かったです。歌手の元恋人はとてもクズ。これが星4つ。
・『青い星と恋の石』双子の姉のフリをしてエリートとデートをすることになったけど、という話。なぜわざわざそんな状況にしなければならないのか理解できずに入り込めませんでした。
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やさしさある雰囲気が魅力的な作者さん。他にもいくつか読んでいますが、波乱要素やエロ要素で引っかかることが多いです。個人的には昔話っぽいほのぼの人外ものを描いてほしい。
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