平凡な女子高生・朱里は、ある日、学校帰りの町中で鈴を付けた黒猫に出会う。
その猫は、まるで朱里を誘うように走りだし…気になり追った朱里の着いた先は、歌舞伎座だった。
猫の鈴音を聞き付け、中から出てきたのは、学校で人気の堀内隆生こと、歌舞
伎の名門御曹司・市村松之助(芸名)。そして朱里は、おかしなきっかけで彼の付き人となる。
昔から、理想だけを抱いて近づいて中身を知って手のひら返し、の女達が多く、そのせいか人嫌いになった松之助。しかし、初めて接した朱里の人柄に惹かれ、朱里もまた、彼の様々な一面を知っていき…二人は恋仲となる。
仕事をする上でも、まるで朱里無しじゃ生きていけない様な態度を見せる松之助が可愛く思えます。
心許せる彼女が出来ても、他の人間と接する上では、やはり人嫌いさが滲み出てしまう。だから、彼にとって朱里は必要な人物なんです。
そんな微笑ましい作品です。
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