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同人誌が初出の短篇4作を収録した短編集。
神様に対する感覚に素直さを感じる、捻くれ者には少々眩しい光属性の作風。もう少し影の部分を描いて世界に立体感を出して欲しかった。
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・『クレセントラインツアーズ』作品
内容文に記載されているのはこちら。銀河鉄道の夜が下敷きにされている、あの世行き列車での話。川で溺れた親友側の描写ももっと欲しかった。
・『聖人カンパネラ』癒しの歌声を持つ少年の話。登場人物の名前が洋風なのでキリスト教ベースかと思いきや、小道具を見るに架空の宗教っぽい。
・『鳥類図鑑』ヒト型のトリ達の世界、ヒトは弱く珍しい見せ物として扱われています。設定、展開ともに納得がいかなかった。
・『ぼくの魔王』いじめられっ子小学生男子に、異世界の魔王の魂(?)が間借りする話。少年の暗かった世界が明るく変わる、こういうの好きです。魔王はとても良い人だった。
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