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説経とあるように、宗教的なものが下地にあります。おそらくはいろいろ仕掛けや決まりごとみたいなのもあるんでしょうが、そこは知らないまま読みました。
現代の感覚で読むと「いいの?それでいいの?」って思っちゃうような豪快な展開
、けど昔の人もやっぱり同じように思いながら楽しんでいたのかもしれません。
余計な現代の感覚を混ぜ込むことなく、ただ中世の大衆芸能をそのままに漫画化したところに価値があると思います。
特別な生まれ、美男美女、波瀾万丈な話運び、仏教的な心がけを示しつつ、悪は滅びてめでたしめでたし。
照手姫が見た夢の見開きシーンが素晴らしく、地獄絵図の見開きも良かったです。日本の中世に興味のある方はご一読あれ。
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