だいぶ前に読んだ作品ですが、漫画好きの私が、それこそ無数に読んできた漫画の中で、強く印象に残った作品だったので、また読み直してしまいました。
ジャンルはサスペンスです。しかし、血生臭いシーンはあまり無く、それどころか読み終えて感じるの
は、切ないような悲しいような、それでいて温かな気持ち…こんな読後感のサスペンスって、あまりありませんね。
本作は短編集ですが、全編通して、タイトル通りの『優しさ』が満ち溢れています。中には罪に手を染めてしまう登場人物もいますが、その人物にさえ温かな眼差しが注がれて…作者が優しい方なんですね、きっと。
絵はタッチが少々荒くて地味な感じもしますが、柔らかな作風にマッチして違和感はありません。
ドロドロとしたサスペンスに飽きたら(?)、読んでみて下さい。良い作品ですよ。
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