目の怪我で引退を余儀なくされた元ボクサーで現トレーナーの男と、そのボクサーに憧れ、彼のためにリングに立つ無口で従順なボクサーとの間に芽生える恋と師弟愛のお話。
ボクシングという男臭い世界のお話ですが、物語の最初の方から一弥と岳はえちな関係
になるので少し驚きました。闘志むき出しでアドレナリン出まくりの現役ボクサーがネコになるというのは、身体的にも精神的にもちょっと考えづらいなと感じたからです。相反する2つのものが同居する違和感はありましたが、岳の一途さ、真面目さ、真っ直ぐさがボクサーとしての岳と一弥を好きな岳の両方の核になっていて、その性格を活かした展開でお話が描かれているのは見事だなと思いました。
そして何より、タイトルがいい。お話を読み進めれば読み進めるほど、このタイトルの表す意味や情景が目に浮かび、作品をピッタリと表してくれているこの言葉を選んだウノハナ先生の才能に脱帽しました。
最終的には、無神経な一弥と独占欲強めな岳の日常や色気たっぷりの岳のエロエロ姿がとても面白かったです。
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