見知らぬ高校生と交流を持ち、心を通わせた。清々しい高校生二人の恋愛模様。といいたいところですが、根底に大人の事情が加味されてしまっていました。同性愛者であることを隠している要くんの初恋は、お隣のお兄ちゃん的年上。そのうち、失恋することはわか
っている片思いなのだけれど、今ではなかった。それが、急に結婚相手を連れてきた。連れ子ありで。連れ子は…知り合った少年、優吾。ショックは図りしれず。すでに要が好きだった優吾は、好きな子がゲイであることによろこび、義父への嫉妬心もあって、要を襲ってしまいました。優しい要は、好かれていることを知り、レイ、プされたことの恨みを忘れ、幼い思慕を傾けていきます。
優吾の女性不信や挫折感が掘り下げられていないので、レイ、プに至る気持ちに沿うことが難しかったですけど、読後感が好きです。
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