これはちょっと…想像していた以上に「壮大な愛の話」でした。今までのレビューで数回は使った事のある、この「壮大な」という表現の最大級を見た気がします。まず、気が遠くなる程に長い年月、そして、世界が地球儀サイズになったかのように行き来する距離感
ゼロの感覚と、時間も空間を飛び越える強く深い愛の力に感動しました。
他にも悪魔や天使というフレーズだけでも興味がある所へ、古代エジプトが絡んできたので、テンションが爆上がりでした。昔からエジプト関連の話は大好きで、宗教とファラオの関係性の所は読まなくても分かるくらいなのでワクワクしながら読みました。ファンタジー×歴史ロマンの、どこか神々しさを感じるような素敵なお話でした。
こちら、スピンオフ的な感じでアシュトレトを主人公にして『神さまには誓わない』へ続きます。私は、安定の無表情アモンより、どちらかと言うと感情の起伏が激しいアシュトレトの方が好き…というか気になるので、そちらも楽しみです。
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