気まぐれにあらすじを読んで、他でも面白かった設定だったので購入しましたが、冒頭からぐっと引き込まれ一気読みしてしまいました。
自らの運命を知る孤独な皇子と祖国と家族を失った王子が惹かれあい、かけがえのない存在となるまでが丁寧に書かれ、二人
の幸せを願わずにはいられません。
互いのためにある存在が愛おしく、何度も何度も読み返しては切なくも心が暖かくなるような。
その先の未来にある悲劇ではなく、希望を持ちたい。
続編を読みたいような、このまま余韻を残したままがいいような、そんな作品です。
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