ネタバレ・感想あり世界の半分 【イラスト付】【電子限定SS付】のレビュー

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美しい物語
ネタバレ
2024年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦で追い詰められたカイが女装姿で逃げる途中でエルヴァンに捕らえられ、姫として閨に侍ることに。・・これ、何度か目にした女装BLパターンですが、大好きな設定です。今までのと違っていたのは、カイの生きる道を探すべく、エルヴァンがカイを兄に献上しようとするシーンがあるところでした。いやいや、それは待った、カイを守るのはエルヴァン自身でしょ、と焦りました。このエルヴァンが冷静なのに情熱的、無関心を装った溺愛系で、閨でも紳士っぷりを発揮してびっくりでした。え、ほんとに最後までしないの???という夜が続くのです。まあ、端正な文章を書く作家さんだけに、最後まで致さないシーンでもしっとりと雰囲気があって、むしろ露骨なエロよりもエロスです。時を経て、カイはすでにエルヴァンに惹かれるようになり、「だけど男だから最後までできない」という絶望を凌ぐべく、その他の手管でがんばるのもドキドキものでした。時間の経過とともに、2人がどんどん惹かれあっていくのが分かり、でも自由のない2人なので切なさ満載です。やがて2人とも殺される運命になるという示唆があり、その決着を見ずしてエンドになって、そこだけが不満です。2人は殺されるの?それともエルヴァンがなんらかの動きで次期皇帝になり助かるの?それとも逃げる方法が見つかるの?あああ〜、そこまで見せてください!それがないので、なんだか切なく悲しい雰囲気の中でのハッピーエンドで切ないです。
表紙がステキすぎる
ネタバレ
2024年2月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み終わって、もう一度表紙を見たら、最初の数倍も胸がきゅーんとします。髪の毛の先に口づけして愛情を示す攻が素敵過ぎます。ストーリーとイラストがぴったり嵌り、これぞ相乗効果ですね。
ハーレムとはいえ、ふたりだけの空間で穏やかに育まれていく愛をしっとり読ませてくれるストーリーで、私はとても好きです。何度も読み返しています。
少しだけその後のおまけのストーリーもあります。
私はぜひ、ふたりで再び故郷の地を踏むまでの続編が読みたいです。
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かわい有美子氏と葛西リカコ氏の美しき世界
ネタバレ
2023年5月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ この小説は、かわい有美子先生の2015年の作品です。
葛西リカコ先生の表紙に魅かれて購入した人が多かったと思われます。TVドラマ化された『美しい彼』も葛西リカコ先生のイラストでなかったら、あれ程増版されることは無かったと言えます。
この小説には、カラー口絵が1枚とイラストが10枚含まれています。それらは、かわい有美子先生の淡々とした中にも臨場感溢れる物語を読み進んで行く佳き道連れになってくれます。
古今東西世界中で国と国、人と人が争わなかった時は無かったというのが、自国の歴史や世界の歴史を習った私たちの意識でしょう。今現在も、地球上の何処かで争いが起きています。
この物語の主人公のイシュハラーンのエルヴァン皇子は、知力と洞察力に優れ、シルカシアの国から落城の際に逃れたカイの身の振り方などに心を配り、カイにとって二人で過ごす時間は何ものにも代えがたいものになっていきます。
また、カイも、知的探求心に溢れ、所作の美しさと心遣いでエルヴァンの心を魅了します。
思いが通じ合っても、傍目には愛人関係と映りますが、二人にとっては些細なことでしょう。命の期限があればこそ、その日までは思い通りの生き方が二人が一緒であればできると考えているのでしょう。恐らく死は二人を分かつものではないから。
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絶望に差し込む光
2022年3月16日
この先、お互いがお互いを守るために一生懸命に生きていくんだろう、と思わせてくれる話で、切なく明るい。
美しい風景と絶望感の対比など情景の描写が繊細でした。
表紙買いしましたが、表紙も中身もめちゃくちゃ良かった。好きすぎて星6付けたいです。
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近づいていく過程
2022年3月1日
滅ぼした国と滅ぼされた国。敵国同士といえますが、敗れた方は奴隷になるっていうのが当たり前の世界。カイは姉姫のふりをしてエルヴァンの国へ連れて行かれます。連れられた宮での生活をゆっくり描き、2人の関係性が段々と変化していく様を丁寧に描きます。カイサイドが多いですが、エルヴァンサイドも描かれるので、気持ちの変化を見ながらドキドキ高揚します。葛西リカコ先生の美しく繊細なイラストが凄く、いいのです。合ってます。
世界観に浸れる作品
ネタバレ
2022年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方のレビューにもありますが、お互いがかけがえのない存在になっていく心の動きが自然に描かれていて、とても美しいお話でした。
※他の方のレビューを読んで、そうそう!と激しく頷いておりました。
お話全体通して、主人公達の心情や行動があまりにも自然で、本当にどこかの国で起こっているのではと思ってしまいます。また情景や場面の空気感もありありと浮かび、匂いまでするような気がします。作者様の描写の力の素晴らしさを感じました。
あとがきに戦場で流れていた音楽について、この曲を想定していました、と書いてくださってありますので、読了後にぜひ聴いていただきたいです。
私も聴いてみましたら、包囲された城の中で受けが感じたであろう恐怖がよく分かりました。特段怖い音楽ではないのですが、じわじわときます。
最後まで世界観に浸れる素晴らしい作品でした。自信を持ってお勧めします。
素敵
2021年7月3日
前半ハラハラドキドキでしたが後半はウットリ。イラストがとにかく美しくてストーリーとぴったり合っていました。もっともっと読んでいたい。
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二人が愛おしい
2020年11月27日
気まぐれにあらすじを読んで、他でも面白かった設定だったので購入しましたが、冒頭からぐっと引き込まれ一気読みしてしまいました。
自らの運命を知る孤独な皇子と祖国と家族を失った王子が惹かれあい、かけがえのない存在となるまでが丁寧に書かれ、二人の幸せを願わずにはいられません。
互いのためにある存在が愛おしく、何度も何度も読み返しては切なくも心が暖かくなるような。
その先の未来にある悲劇ではなく、希望を持ちたい。
続編を読みたいような、このまま余韻を残したままがいいような、そんな作品です。
もし続きが出れば即買いします!
2020年9月1日
面白くて一気に読んでしまいました。続きが出てほしいなあ。どうか二人が幸せになれますように。
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せつない
ネタバレ
2018年9月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 国が滅び生き延びた後に捕らえられてしまう、しかし生き抜くためにどうにかしようともがく姿はドキドキハラハラでした。
国を失ってしまった悲しみの中にいるカイ、どこか切なさを秘めたエルヴァンのお互いの慈しみ合うような姿が切なさ満点でした。
お互いに失ったものと失うものを抱えながら…。
美しかった...イラストも最高!
2018年4月1日
別世界に引き込まれて癒やされました。ふたりのやりとりが繊細な雰囲気で繰り広げられていて、後半うっとり夢見心地です。前半部分の不安で悲惨な状況からの流れだったので、余計に深く美しさに魅せられました。あぁ~続編出して欲しいです~!
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ファンタジーではない
2017年9月21日
フィクションですが、ある時代のある国で起きた物語です。ファンタジーと言ってる方がいたのでそれは違うかなと。設定がリアルでさすがかわいさんだと思いました。細かな仕草、言葉遣いから登場人物の人間性が垣間見えます。続編は読者の頭の中で…良いのではないでしょうか。
千夜一夜物語を彷彿とさせるお話
2016年8月15日
こちらの作者様の本は初めて読んだのですが、文章がとても綺麗で整っていたので、ストレスなく読むことが出来ました。

受け(カイ)には本当なら攻め(エルヴァン)に対して恨んでも恨みきれないほどの因縁がありそうな出だしですが、それぞれの苦悩と周囲の思惑などがわかりやすく描かれており、それらを乗り越えて二人が惹かれ合う過程に感情が籠もりました。

濡れ場のシーン自体は少ないですが、一つ一つのシーンが丁寧に描写されていたので官能小説としても満足です。
ファンタジーにどっぷり
2022年3月12日
エルヴァン最高にスパダリで男前でした。そりゃ惚れるわなって感じでかっこよかったです。この先王様が崩御されたらお兄さんにどうされるのかがとても気になります。いっときでもこころ穏やかに生きていけるのはいいですがどうにか2人で新しい世で幸せになってほしいな
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行く末が、、、
ネタバレ
2022年1月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。面白くて一気に読みましたが、1つだけ気になる点が。二人の関係はハッピーエンドで幸せそうですが、今の皇帝が亡くなった後、後継者にならない皇子は殺されてしまうと書いてあったので、、、、そこが気になりました。亡くなる前に皇帝との対決になるのか、兄2人との対決になるのか、それとも二人でどこかに逃れて幸せに暮らせるのか、続きを書いて頂きたいです。
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しっとりBL
2021年12月10日
前半は戦争ってことで痛々しい描写もあり、悲しい展開ですがラブ的な部分だけでいうと2人とも思慮深く穏やかな性格なので、緩やかにしっとりとした物語でした。女のフリをする受けなんて、典型的なBLで読み飽きたストーリーですが、攻めの格好良さが私のツボだったのでかなり楽しめました。
続きがあったら読みたいなあ
2020年8月10日
中世大陸ファンタジーの細やかな情景、世界観は好きです。欲を云えば、王女と身分を偽っている部分の話が長く、高い知的能力を秘めた利発な第二王子カイの本来の姿になってからがあっけなく、残念でした。もっと異国での活躍ぶりや溺愛ぷりを楽しみたかった~。
挿絵も美しい
ネタバレ
2019年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ なるほどーおすすめされて読みました。攻め様の周りの不幸に不憫になってしまいましたが素敵な終わり方です。美形が眼福でした。ハーレムのことが勉強になり良かったです。
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もっと読みたい
2019年10月16日
設定はよくあると思うし、そういう設定のものも読んだことがあります。二人が本当に心を通わせるまでの心情が丁寧に描かれていて引き込まれました。再絵も素敵です。その後が読みたい。どうなっていくのか読みたいと思わせる作品です。
よかった
ネタバレ
2018年2月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前半が長くて話がなかなか進まなかった所がマイナス。
絵はとても綺麗でした。

閨の場面は最後の方に一気に。
少なめな方だと思います。
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続きがきになる〜!
ネタバレ
2016年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジー作品って、世界観がフワフワしてるのが多いのですが、この作品はしっかり書き込まれていて読みやすかったです。
受けが攻めに心を寄せるまでの描写も、素晴らしく久しぶりの良作です!減点として、この二人の未来が気になることですよね…。
後半、この二人ちゃんと幸せに生きて行けるんだよね?と何度もおもいながら読んでました。
物語の終わりとしては綺麗に纏まってますが、消化不良な感じがあります。
物語風
2020年12月14日
BLというより千夜一夜を思わせる世界観。

文章が美しい。
反面BL要素は薄いです。

激しく求め合うような描写もしっとり抑え目。
ガッツリBLお求めのお姉様方には物足りなく、初心者向けかも知れません。

個人としては2人の行く末も気になりますが、これはこれでここで終わりもありかなと思います
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なんとも
2016年12月21日
この合理的な王国のシステムでは近い将来必ずおこる二人の最期まで読みたいのか、それとも劇的で強引なハピエンを望むのか微妙な思いです。でも幸せな感じでここで終わるのが良いかもしれませんね。
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このような作品は、ちょっと
2025年5月5日
内容…んむ〜。とても個人的な意見ですが、小説は、 心理描写に重きをおいているか、もしくはストーリー背景描写に重きを置いてるか、で二分されると思います。この作品は後者です。ストーリーは確かに、面白いと思います。ただ、それだけです。舞台が日本じゃないからなのか?私は、どろどろぐるぐるした感情でもなんでもいいのですが、何処かしらのめり込めるポイントがないと全く面白く感じません。設定が架空の世界だと、その世界についての説明で多くの文章が使われると思います。私はそのような説明的文章に飽き飽きします。これでは感情移入するのが難しいです。キャラクターは美しくて魅力的だったのですが、読むのはかなり苦痛でした
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素敵な
ネタバレ
2025年1月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL御伽噺でした。王子様に美しい「姫」が出て来て、意地悪な異母兄と王様も登場。王となった人物は自分以外は誰も信じる事が出来ない厳しい環境。後継者となる王子達は監視付きで軟禁状態。彼らは王となり始めて自由の身となり愛妾と子をなす事が出来るとか、王子時代の子は生まれてくる前に始末されてしまう、もしそれが続けば女性は手術を受けなければならないとかそれは過酷。王になった暁に最初にする事は反乱の元となる可能性のある自身の兄弟殺し、と御伽噺の残酷な面も多々見せてくれました。大国の上に立ち統一し支配を続けるとはそれ程に大変なことなのでしょう。と本題の2人の恋愛より王宮運営の方に気を取られてしまいました。そんな情勢下ですから、愛する人が異性ではないというのは良いことなのでしょう。傷付けずにすみますから。
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茶番?ドキドキしたかったのに
ネタバレ
2024年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ なぜ!プロローグでネタバレしちゃうの!?男だっていつばれる?どうやってばれる?って楽しみに読むもんじゃないの?あれプロローグにしたら、第1皇子に献上されるのも下げ渡されるシーンも無!まるでドキドキしない。だったら早々に男だとバレてもう一悶着あればいいのに。絵も文章も綺麗なのに勿体無い。
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観光案内?
2022年7月26日
うーん、まったく盛り上がらず終わったなぁ。国を滅ぼされた王子がどう生き延びて再興を目指すのか。前半、期待して読みすすめたけれど閨ごとの話ばかりで世界の半分があるという国の豊かさも王室の残虐さもストーリーにはさほど活かされず。風景や建築の描写など映像が浮かぶような文章は良かったけれど同じ言葉が繰り返されるのも気になりました。せっかくの王国の設定、タイトルもとても良いのにもったいない…
勝者と敗者
2022年3月6日
中世?のアラブなファンタジー。第三皇子エルヴァンに滅ぼされたカイの国。家族は死亡。国王の父から託された国の再興母の思い。生きるよすがでもあり、同時に重荷にもなりうるような気もします。
エルヴァンの妾として生活することになったカイの出した条件。しかし野蛮さはなく、冷静沈着なエルヴァンはカイが男であることを確かめながらも……。
敗者でも勝者であっても一寸先は闇。そんな中で愛し合う二人に兄たちがあれこれしてきたりすることもなく、男だとバレてもそんなに大ピンチ!と言う訳でもなく、さらっと終わって拍子抜け。どこか読み飛ばしたのかと思いました……。
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ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 大洋図書
雑誌: SHY NOVELS