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今月(6月1日~6月30日)

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シーモア島
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  • 悪役令息をハイスペ溺愛攻に育ててしまった

    小中大豆/石田惠美

    物語に集中できない
    2026年5月10日
    ギアロイド、最初は危ういし、尖ってるし、感情表現も不器用なのに、ロレンスにだけ異常に重い感じがたまりません。
    しかも単なる俺様溺愛じゃなくて、ロレンスに認められたくて捨てられたくないっていう依存と執着が混ざってるので、愛情が必死です!
    あとロレンス、主人公が達観しすぎると冷めることあるけど、ロレンスって面倒見がよくて基本的に善人、でも恋愛には鈍いので、無自覚にギアロイドを「育ててしまう」構図が効いてます。
    ギアロイドからすると、人生変えられてるレベルだから、そりゃ執着するわって感じです。
    そして聖女の当て馬感がすごい。もどかしいけど、あれがあるからこそ、ギアロイドの独占欲が加速するので、物語としてはかなりおいしい。
    「ロレンスは自分のものだ」
    っていう感情が、嫉妬をきっかけに露骨になっていく感じ、かなり良いです。
    ただ……
    G。
    本当にG。
    あれ、必要ですか?
    あれで再読は絶対にない本になりました。
    いつGが出てくるかわからない恐怖。
    なんであんなにGにページを割く?他の空想のやつでよくない?なぜそこだけファンタジー入れない?
    描写も妙に本気なので、「えっ、この作品どこへ向かってる!?」感がすごい。
    せっかく私の大好きな執着攻め、育成、溺愛、嫉妬っていう超おいしい要素で読んでるのに、途中で突然、我に返ります。辛い・・
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  • 氷の辺境伯と生贄王子の契約結婚

    佐竹笙/さばるどろ

    辺境伯、100歳超えにのけぞる
    2026年5月10日
    佐竹笙さんの作品って、重い設定なのに、会話の「抜け」が絶妙に効いてるんですよね。ミラは設定だけ見ると生贄扱いだし政略結婚で愛されることを諦めてるっていう、かなりシリアス寄りの受けなのに、中身がびっくりするほどまっすぐで純情。
    しかも単なる無垢じゃなくて、自分の境遇を理解していて、それでも相手を信じようとするっていう、擦れてない強さがあるんですよね。
    だから読んでるうちに、「幸せになって!」感がどんどん増していく。
    で、その空気を重くしすぎないのが、「ジジイ」「子鹿」みたいなワード(笑)を散りばめちゃうところです。この作家さん、会話のテンポでふっと空気を緩めるのがすごく巧い。
    辺境伯の無愛想、不器用、でも内心かなり大事にしてるっていう重めの愛情表現と、ミラのちょっと天然っぽい反応の噛み合わなさが、読んでいて楽しい。
    あとこの作品、契約結婚スタートですが、心の距離が変わっていくのが醍醐味です。
    一緒に食事する、気にかける、相手の不在が気になるみたいな、生活の積み重ねで愛情になっていく過程が丁寧に描かれています。
    それにしても「治療」って、逆にエロいです!
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  • 彼が愛しているのは

    安西リカ/橋本あおい

    過去ごと愛する
    2026年5月10日
    三角関係ものなのに、単純な当て馬構造になってないのが本当にうまい。
    特に町田の立ち位置。普通なら、「死んだ恋人を忘れられない相手に苦しむ現恋人」になりそうなのに、この作品ってもっと静かで複雑で、死者との比較に勝てないことを、町田自身が理解してしまっているのがしんどい。
    しかも東江って、直接の登場量は多くないのに存在感が強烈で、「もういない人」なのに関係性の中心に居続ける。
    それがこの作品の空気をずっと支配している。
    あと、真白の人物造形がほんと絶妙なんです。
    一見すると、飄々としていて、セフ◯なんていう関係を結んでいる軽そうなやつで、ちゃんと向き合ってないように見えるのに、実際はめちゃくちゃ人を見てる。
    しかも真白の誠実さって、「誰も傷つけないようにする誠実さ」じゃないんですよね。
    むしろ、「綺麗事では済まない感情から逃げない誠実さ」に近い。
    だから真白って、優しいだけのキャラじゃなくて、ちゃんと残酷でもある。
    町田に期待を持たせるし、東江を完全には手放せないし、でも嘘はつけない。
    あの半端さが、人間っぽい。
    この作品の上手さって、「死者を美化しすぎない」ところにもあると思うんです。
    東江は特別だけど、決して神格化されてない。
    だから町田も、勝てないのに、比較そのものが無意味とも言い切れない。
    この宙ぶらりんな感情が、すごくリアル。
    この作品って、最終的に過去を乗り越える話じゃないんです。
    東江は消えないし、真白の中からいなくならない。
    でもその上で、町田との関係も本物になっていく。
    この、一番じゃなくても愛は成立するみたいな着地が、本当に大人。
    安西リカさんの書く欠け、依存、過去を抱えた恋、完全には救われない関係に惹かれます。特に感情の整理されなさを書くのが抜群にうまい。読み終わった後からすぐに新刊を待ってしまいます。
  • どうしても触れたくない

    ヨネダコウ

    人を信じることをもう一度やり直す
    ネタバレ
    2026年5月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 派手な展開は少ないのに、感情の積み重ねで読ませます。
    人付き合いが苦手で、過去に傷を抱えている嶋(受け)が、新しい職場で上司の外川(攻め)と出会う。
    外川は一見軽くて距離が近いタイプだけど、実はちゃんと相手を見ていて、踏み込んでいい距離と踏み込まない優しさを持ってる人。
    この二人が少しずつ距離を縮めていく話です。
    タイトルの核心である嶋の触れたくない理由が、外川との会話の中で徐々に明かされていきます。嶋は過去の恋愛で傷ついていて、人を信じるのが怖い人。
    外川の大人の優しさと人間らしいだらしなさがじわじわと効いてくる。外川は、強引さじゃなくて、安心させることで距離を縮めることができる大人です。
    ヨネダコウ作品全般に言えることですが、会話の温度が絶妙で、余計なことは言わないのに言葉にしきらない感情が伝わって、沈黙にも意味がある。
    読んでいくと、嶋が外川に少しずつ触れられるようになる変化がわかります。自分から近づこうとするようになる過程が丁寧に描き込まれています。
    派手なハッピーエンドじゃないけど、この先も大丈夫だろうなと思える終わり方で、静かな余韻が残る作品でした。
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  • 緑土なす

    みやしろちうこ/user

    平凡な男が最高の男に選ばれるおもしろさ
    2026年5月5日
    物語は、主人公(受け)の兄上が王族なのにとある事情で愛された経験がほぼなく、自分に価値があると思えないという、かなりしんどい状態からスタートします。
    そこに攻め(異国の王・超有能・執着強め)が現れて、守る・与える・執着しすぎるという感じで関係を築いていきます。
    兄弟というだけで、攻めが最初から特別扱いするところは正直、「んん?」ってなりました。兄上の内面の魅力とかじゃないのね、と。
    でも長編なので、読んでいくうちに「業」みたいなものだと理解しました。
    関係が進んでいく中で、兄上は政治的な立場や周囲の思惑、自分の立ち位置を理解していき、守られるだけじゃない関係になっていきます。
    兄上が、少しずつ自分の意思を持ち始める過程が丁寧に描かれます。
    執着と試練(ここが一番えぐい)が次々とやってきて、兄上の覚悟が決まります。
    「守られる側」が「並び立つ存在」になれるかが問われていく。
    4巻以降は、依存じゃない絆が完成してるのが見えてきます。
    「完全じゃないけど揺るがない愛」に落ち着いていくのがすごく良い。
    愛されることに慣れてない人間が、愛を受け取れるようになる過程を楽しみました。
    これをここまで丁寧に描いてる作品、かなり貴重です。
    しかも攻めもただの完璧キャラじゃなくて、執着はある、手放す気はない、でも相手の意思は尊重するっていう、絶妙な重さ。
    巻を重ねても全然ダレない、すごい濃密さです。
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  • 元カレが教育係だったんですが

    海野幸/麻々原絵里依

    気まず!という気持ちを共有できる
    ネタバレ
    2026年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ もうタイトル通り、気まずい再会スタートです。
    「元恋人×上下関係」のしんどさって、どんなもんよ?
    昔は対等な恋人だったのに、今は「教える側」と「教わる側」というこのズレが効いてくる。
    で、仕事の会話の裏に、言えなかった本音や未練がずっと流れてる感じ。
    終わったはずの感情が全然終わってない感じは、再会モノの醍醐味ともいえますね。
    日常の些細な仕草で思い出したり、他人行儀なのに距離が近かったり、触れないのに意識してしまったりと、未消化の恋がずっとくすぶってるのがじわじわ苦しい、そしておもしろい。
    あとなんとなーく攻めの距離感が絶妙にズルいんですよ。
    教育係(元彼)が、仕事ではきちんと厳しいのに、時々ふっと昔の距離感に戻って、計算か!?ってなる。
    あの完全には切り離してくれない、優しさなのか未練なのか分からない態度に揺さぶられます。
    大事なのは、お仕事BLなので、仕事パートがちゃんと面白いことです。ただの恋愛じゃなくて、新人として成長する過程やミスや葛藤、社会人としてのリアルも丁寧に描かれてるので、仕事を通して関係が変わっていくのがいい。
    過去に失敗した二人が同じ相手ともう一度向き合って、今度はちゃんと選び直せるのかドキドキしました。
    ただの復縁じゃなくて、やり直しの難しさがしっかり描かれています。
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  • セキュリティ・ブランケット

    凪良ゆう/ミドリノエバ

    ブランケットを手放せるか
    ネタバレ
    2026年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これは、依存から自立へ変わる痛みの話です。
    主人公は、壮絶な過去を持つ高校生・宮。母を亡くし、孤独の中で生きてきた彼にとって、叔父・鼎(かなえ)が唯一の“安心できる場所”=セキュリティブランケットなんです。 でもその周囲には、鼎に長年片想いしている高砂、鼎に執着する幼なじみ、鼎自身も抱えている歪んだ関係が絡み合っていて、全員が誰かに依存してる状態で物語が進みます。
    「セキュリティブランケット」というタイトルの意味は本来は「安心するための毛布」ですけど、この作品では「その人がいないと生きていけない存在」を指します。
    宮にとっての鼎がまさにそれ。
    でも物語はそこで終わらなくて、その毛布、ずっと持ってていいの?って突きつけてくる。
    あと、依存がめちゃくちゃリアルです。
    きれいな「愛」じゃないです。
    宮は鼎に依存し、高砂は鼎に執着し、鼎は別の関係に溺れてる・・全員ちょっとずつ壊れてる。
    しかもそれを「悪」として切り捨てないのが凪良ゆうさんで、救い方が優しいのに残酷、この作品のすごいところはここです。
    普通のBLだと、「好きな人と結ばれてハッピー!」だけど、これは違って、依存してた相手から離れることが救いになる。
    宮は「守られる側」から、自分で立つ人間に変わっていきます。
    これがめちゃくちゃ痛いし、でも美しい。
    でも、愛が全部“すれ違い”の形をとります。
    この作品、ほぼ全員、好きな人にちゃんと届いてない
    ずっと片想い、気持ちを隠す、違う人に依存する・・このズレが積み重なって、すごい閉塞感と切なさが出てる。
    きっとこの作品は、ラストの「完全じゃない幸せ」をどう読むかが肝なんだと思います。
    この作品の結末って、傷が消えないまま、それでも一緒にいるっていう形なんです。
    過去は消えない、別の人を好きだった事実も消えない、それでもそれごと抱えて進むっていう、めちゃくちゃ誠実な終わり方。一言でいうと「”誰かに守られていたい自分”を手放す物語」です。
    正直これ、かなりしんどいタイプのBLです。
    でもその分、依存、執着、愛と救いの違い、このへんがめちゃくちゃ深く刺さる。読むのに、心の体力必要です。
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  • EGOISTE

    かわい有美子

    煮詰めた愛
    2026年5月5日
    冷酷で傲慢な医長・古谷(攻め)と、自信がなくて卑屈な研修医・白井(受け)
    この二人が出会って、強引に関係を持たされるところから始まります。
    白井は自分の性的指向にもコンプレックスがあって、「好きになること」自体を怖がってる。一方の古谷は、感情で動いてるのか分からない、「好き」すら自覚してない、でも手放さないという、かなり厄介なタイプ。
    「好きじゃないのに手に入れる」関係です。普通の恋愛と決定的に違うのがここ。古谷の動機って最初、恋愛じゃなくて“興味”とか“支配欲”なんです。
    ここがめちゃくちゃ不穏でいい。
    そして受けが“愛される側”じゃない。
    白井はよくある「守られる受け」じゃなくて、卑屈、自己肯定感が低い、相手の顔色をうかがうっていう、かなりリアルでしんどいタイプ。
    でも物語が進むと、少しずつ「自分」を取り戻していく変化が見どころ。
    それにしても古谷の執着の形がえぐい。
    古谷は一見クールだけど、手放さない、逃がさない、でも優しくもしないっていう、感情の表現が歪んでるタイプ。
    いわゆる「溺愛」じゃなくて無自覚な独占欲、これが全編にじわじわ効いてくる。
    この作品の一番の魅力は、甘いシーンでもどこか緊張感があって、何か壊れそうな空気がずっとあるところです。
    愛なのか支配なのか分からない関係を、じっくり煮詰めた作品といえます。
    読む人選ぶけど、刺さる人にはめちゃくちゃ深く刺さるタイプのお話です。
    そして、文章力のえぐさをこれでもかと感じました。
  • アダムの肋骨

    みちのくアタミ

    人間の孤独を描いた物語
    2026年5月5日
    タイトルが旧約聖書のアダムの肋骨から来ているとすると、もともと1つだった存在への憧れ、どうしようもなく惹かれる関係性、欠けたものを相手で埋めようとする感覚でが想起されます。
    どこからが愛でどこからが依存なのかわからない曖昧さも、この作品の魅力です。
    本来の聖書では、肋骨=補い合う関係と言う文脈ですが、この作品ではもともと1つだったのに戻れない、だから執着するというニュアンスが強く出ています。それと相手がいないと成立しない自分への怖さも。
    どちらがアダムでどちらが肋骨なのか。それともどちらとも欠けているものを抱えていて、寂しさや孤独や辛さといった負の感情が共鳴しているのか…。
    肋骨=失った一部だとすると、相手はただの恋人じゃなくて、自分を成立させるためのパーツでもあります。そこからくる執着ややるせなさが、この作品に映画のような陰影を与えています。
    愛情と依存の境目が曖昧で、だからこそあの苦しさや色気が出ているんですね。
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  • ワリキリ

    中川カネ子

    18 禁!?
    2026年5月5日
    エロがエロ〜〜〜い。
    でもそれだけじゃなくてストーリーもおもしろい。
    アプリで知り合ったユキヤ、まさかの高校生。・・からのシュウのテンパり具合が見所です。
    そしてユキヤが追いかける、追いかける。年下ワンコ〜の本領発揮ですね。
    ユキヤの友達の人間関係にフラットなところもいいし、シュウの部下の古川の超ポジなところもいい。人間関係の機微の描き方も会話運びも秀逸だなぁ。
    さすがとしか言いようがない。
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  • エルフたちの愛しい宝玉は森の中

    宮緒葵/央川みはら

    真面目に書けば書くほどおもしろくなるなぜ
    ネタバレ
    2026年5月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さんのぶっ飛び設定中毒者です。今回は絵師さんもいい仕事してる。
    あのパンツ(?)何事ですかっ!?宝石のパンツ!!高貴なる裸族?青◯・・。
    そのおもしろ設定に、真面目に「エルフというのは・・」みたいな解説がついて、もうたまらん。シリアスな中に作為的に込められたおふざけ。物語全体がシリアスだから、なおさらおもしろい。
    ストーリーはいつも通り純粋で高潔な魂をもつ受けと、受け至上主義の頭のおかしい、でも外見は超一流の攻め(今回は2人)の組み合わせで進みます。
    それにしてもリュシアンを虐げていた人たちへのザマァを超えた苛烈な終わらせ方はすごい。そんな中、セザールが改心してセーフってのも、それ、どーなん?という感じでした。ある意味、物語の救済的なアレでしょうか?そこだけ、ちょっとモヤりました。
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  • 俺はお前の愛で痛い【単行本版】

    南あらた

    最高すぎる
    2026年5月5日
    試し読みで「ビッ◯受けかー」と思ったけど、絵が好みでなんとなーく購入。そしたら、これがびっくりするくらい良かった!!
    ユイ、まっすぐで素直で強くてかわいい。義一が速攻で落ちたのも分かる。純情じゃないのに純粋。この匙加減が絶妙です。
    ユイがウリセンということで体から入るんですが、すぐに義一の気持ちがもっていかれるのが分かります。その2人に、義一への鬱屈した気持ちを抱えた「坊ちゃん」が絡んできて2人の状況が悪化するも、ユイがブレない。ブレないのにハラハラする展開。ユイ、かっこいい。
    そして義一は、顔面偏差値の高さもさることながら、行動も男前。惚れ惚れする〜。
    久々に再読したい漫画と出会いました♪
  • 残酷王の身代わりと恋に落ちた堅物将軍

    貫井ひつじ/笹原亜美

    堅物将軍、敬語ですね
    ネタバレ
    2026年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 術式によって残酷王と入れ替わりで魔法のある世界に来たアンリ。めちゃいい子でした。
    なので、自分の恋より世界の平和や秩序を考えて、恋仲となった将軍との別れを選ぶ。
    うーん。萌えない。きれいがすぎる。
    だから物語が心の中に入って来ず、表面をツルツル滑っていった感じでした。将軍もとても理性的で、アンリとの別れを辛く思いながらも仕方がないものとして受け入れてる。立派です。
    素敵なストーリーですが、私がBLに求めているものはこういうものじゃない。
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  • 花嫁のカヤ

    野原耳子/桝目の助

    カヤ、弱くて強い子!
    2026年5月4日
    モンゴル風世界のお話です。
    ユーティがおっとこ前です!
    そしてカヤが素直になるまでが長い。ユーティに出会うまで虐◯生活で精神を追い詰められていたから仕方ないけれど、苦しい描写が続きます。だからようやくユーティに心を開いたときは万感の思いが込み上げます。
    文章も展開も上手い。ただ、おもしろいかと言われれば「うーん」て感じでした。カヤがかわいくない・・。
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  • しかめっつらテディ・ダーリン~期間限定パパと助手~

    間之あまの/八千代ハル

    かわいいは正義
    2026年5月4日
    ・・って、この方の書く物語を読むと思います。
    かわいいもの大好き、でもそれを外見に出さないようにするあまり眉間にシワが寄っちゃって怖くなる崇臣と、玩具メーカー勤めのほんわかカワイィ男子代表の笑耶。間にちんまいのがこれまたかわいさ爆発でいて、キューピッド的役割を果たす王道のやつです。
    糖分が欲しい人は間違いなく楽しめます。
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  • 藍より昏く秘めやかに【イラストあり】

    手嶋サカリ/amco

    美人政治家二世
    2026年5月4日
    この作家さんの書くお話って、本当に独特の雰囲気があります。
    最初から2人とも過去に何かありそうで、目が離せない。政治汚職の真相を追っていく話と、恋愛が同時進行していくので、ドキドキしました。
    再会愛です。
    攻めが身も心も「家来」なので、ずっと敬語なのも良いスパイスになってます。
    この作家さんの構築する世界観が好き。
    新刊て出ないんでしょうか?
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  • 苛烈な王の予期せぬ初恋

    佐竹笙/森原八鹿

    コメディ?
    2026年5月2日
    設定と世界観からは考えられない、なんと初めて同士でした!
    でもライリは耳年増というか目年増?みたいで、初めてなのに恐ろしいほどのこなれ感!!いらないやつ。
    一方の王様のファリドの方は、筋肉ムキムキ強面なのに見掛け倒しのピュアっピュアな童◯くんでした。そしてそこに早◯疑惑まで加わる。
    ストーリーはおもしろいし文章もしっかりしているのに、エチのとき、このこなれ感出してる受けが、ピュア攻めを導く構図が好きになれませんでした。
    ファリドの心にすんでいる3匹の子猫のエピがかわいすぎて反則です。
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  • 転生したら大好きな幼馴染に斬られるモブ役だった。

    むにむに/サマミヤアカザ

    囲い込み攻め
    2026年4月29日
    無条件の溺愛ものが読みたくて手を出しました。
    幼少期のスタートから溢れ出るばかりのレオのメルへの溺愛っぷりに満足。レオは全く他へ目移りしない安定の攻め。メルから始まりメルで終わる1日。うーん、いい。
    が、脇毛、え?脇毛?BLってファンタジーですよね?受けの脇毛っていりますか?需要あります?
    かわいいメルの脇毛にドン引きし、なんかそっちのシーンがあっても「また脇毛伸びてきたか?」って集中できん。
    下巻は断念します。
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  • 緑土なす

    user/みやしろちうこ

    原作と同じ巻数を切実に望みます!
    2026年4月26日
    コミカライズってイメージから外れてガッカリすることも多いですが、これはドンピシャにハマってます!原作のイメージそのままに、美麗で豪奢な雰囲気を損なうことなく、原作に忠実なストーリー展開でした。
    マンガも原作と同じ速度、巻数で進むと思っていたので、完結にびっくり。まだまだ描いてください!まだまだあのお話を味わいたいです!
    抜群におもしろい小説が、マンガでも楽しめる幸せ。
  • 小説仕立てのラブレター

    海野幸/羽純ハナ

    イタコ小説という新ジャンル!
    ネタバレ
    2026年4月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 両想いなのに、くっつくまで、そしてくっついてからもモダモダモダモダします。
    柚希ちゃんのイタコ小説という未来日記的な役割を果たしている創作物がこの小説の中心となって、ストーリーが展開していきます。
    とにかく男2人が悩む。それ、成人してる大人としてどうなん?・・ていうくらいウダウダしてます。
    最初のほうはそれで面白かったんですが、後半になると、さすがに「自分ら、いい加減にしーやー!」って感じになりました。
    くっついてからはイチャイチャとか嫉妬とか、そういうのが見たかったな〜。
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  • 悪逆貴族の身辺整理

    栢本みおり/空梅雨

    スタートはおもしろい
    2026年4月25日
    前半、まさかの悪役に転生したハインレイドの死へ向かう身辺整理に夢中になって読みました。
    しかし、この手の転生ものの小説ほとんど全てに言えるのは、最初のテンションの高さが後半まで持続しないことです。これも、他の転生ものの小説と同様、後半は飛ばし読みになりました。
    前半確かにあったテンポの良さやおもしろさはどこへ?
    エーベルハルトというおいしそうな素材をほとんど料理せずに死なせるって、嘘でしょう?これじゃ、ただのサイコパスじゃないですか。
    いろいろと惜しい。おもしろくなる素材はたくさんあるので、次作に期待します。
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  • オタク、ムキムキばかりの異世界でハムスター扱いされてます

    チャトラン/万天飴子

    わちゃわちゃハッピー神子ライフ
    2026年4月18日
    相変わらずポップな文章です。
    アキラが20歳ですが、中二くらいの精神年齢なのは、もはやこの作家さんの主人公のデフォルトなんでしょうね。始終落ち着かずハワワしてます。
    アキラが、とにかくみんなに愛されます。もうそこにいるだけで、可愛くて綺麗で神々しいという設定。
    ムッキムキの美形護衛ライルにも当然のごとく愛されて、嫌な人は誰も出てこない甘々な小説です。
    読み応えはありませんが、何も考えずに楽しみたいな、というときにぴったりのお話じゃないでしょうか。
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  • 原作ゲームで闇堕ちして死んだ推しの少年時代が落ちてたので、愛でて貢いで幸せにする

    チャトラン/溝口ぐる

    受けが攻めをめでまくる
    2026年4月18日
    現代日本の便利道具と言うチートを駆使して、異世界と現代日本を行ったり来たりするミナト。異世界の住人からしたら、現代日本の便利道具はもはや神業と言う他なく、ミナトは気づいたら、シドに「神様?」と思われてしまいます。
    確かに今って異世界じゃなくても、昔の人間からしたら神様かというくらい便利すぎる道具に囲まれていますよね。私たちって自分たち自身が◯ラえもん?この辺りの描写が面白いです。
    ゲーマーのミナトはとにかくシドが推しなので、推して推して推しまくります。悲惨な過去を持つシドは、初めて優しくしてくれたミナトにどんどんならのめり込んでいく…と言うストーリーです。
    語彙が少ない作家さんらしく、表情や情景の同じ描写や間違った日本語が点在しているので、とにかくストーリーを楽しむのだ、という姿勢が求められます。特に社会人の主人公ミナトの言動が幼く、一人暮らし設定と言うところにこだわるなら、大学1年生くらいが限界かと。
    この手のお話は執着粘着度を楽しむことに重きを置いているのですが、あまりそれをストーリーの中で感じることができませんでした。
    いろいろあっさりしてる。
    ラストのエチを見るまで、BLを読んでいる感覚がなかった。
    とても面白くなりそうなストーリーだっのですが、なんか、いろいろと惜しい。
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  • アンティミテ

    一穂ミチ/山田2丁目

    物語の作り方がレベチ
    2026年4月12日
    「ひつじの鍵」が面白かったので、スピンオフのこちらも手に取りました。「ひつじ」は高校時代でしたが、本作では30代の人の男。
    「ひつじ」のときからただの当て馬じゃない感出していた和楽が、ギャラリストとして、惚れ込んだ若い画家の卵を育てるストーリーで、作家さんの筆力で群の絵が見える!
    絵にはほとんど興味がないのですが、読み終わった後は美術館に行きたくなるような作品です。
    群は、素直で悩みなんてないようでいて苦労人。和楽は金持ちのボンでセレブですが、苦労人の群を丸ごと理解しています。
    和楽が中国に行った時に「ローヌ河の星月夜」のレプリカを見て、「これは群の絵だ」と瞬時にわかるシーンは、しびれます。これじゃ、群は惚れるしかないよね。
    ラストにかけて、アンティミテというタイトルがきいてきます。
    それにしても「群」って珍しい名前ですが、漢字に「羊」が入っているのでシリーズものつながりっぽいですね。「ひつじ」の羊がちょこっとだけ出てきたのがうれしかったです。一色さんにも会いたかったなー。
    いいね
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  • 恋するインテリジェンス

    丹下道

    美麗 かわいい エロい
    ネタバレ
    2026年4月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーもおもしろいし、絵も美しく、エロは満載で、楽しめる要素しかない。
    登場人物全員がゲイと言っても過言ではないほどいろいろなカプが出てきます。基本的に攻めはスパダリ、受けは純情という構成です。いろいろなカプがいるので、きっとそれぞれの人の推しカプがいるはず。
    私は武笠×深津です!!深津のビッ◯疑惑からの純情エチまでが尊い。ここまでが長い。ずっとビッ◯と誤解されて、でも深津にその誤解をうまく解くような器用さもなく、誤解が誤解を呼び、真実のように流れていく悪循環。誤解が解けた時は感無量でしたね。
    それにしてもどのカプも魅力的です。スマホで読むには苦しい多大な文章量ですが、小さな画面でも絵の美麗さは損なわれません。
  • お父さんをボクにくださいっ

    木下けい子

    癒されるー
    2026年4月11日
    純情ワンコ系の攻めの保育士ヒロトと、男手一つで子どものヒロト(同じ音の名前なんですね)を育てる弓原の、ほのぼのポヤポヤストーリーです。
    ヒロトがベッドの上で、「ぼく、その、あまり経験が・・」って言うの、かわいいな、おい。
    オレ様傲慢攻めも好きですが、時にはこんな癒し攻めもよい。
    ちびっ子ヒロトもキュート爆発だし。
    メガネとった弓原さんが何気にイケメンで色っぽいし。
    この漫画家さんの本は、絵からして癒やし満載ですよね。
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  • きみの背中を見ている

    椎崎夕/あさとえいり

    このモダモダがクセになる
    2026年4月8日
    この作家さんの作品に必ず出てくると言っていいほど登場しちゃうめんどくさい、嫌味な性格のサブキャラ…今回はいとこでしたね。非常識なほどの暴言を明るくわめいて読者をイライラさせ、よくわからないうちにフェードアウトしてしまった。こういうストレスフルなサブキャラ、出しますよねぇ。わかっているのに、毎回イライラさせられる。そして読むのをやめられない。
    年上受けの一哉がまた、ほんとーにめんどくさい思考回路の人で、「そこはいっちゃいなよ」ってとこもいっちゃわず、理性の人でした。「今日はもう帰りなさい。明日仕事だろう」みたいな、年上としての責任に溢れていました…。まぶしい…。
    救われるのは年下の攻めくんの素直さと明るさです。大学生という年齢相応に子供っぽいんだけど、時折見せる包容力が素敵です。
    ラストはスッキリしたハッピーエンドとはいかず、続く…的な終わり方だったのはちょっと残念です。両思いからのイチャイチャ、欲しかったです!
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  • DEADLOCK番外編

    英田サキ

    苦しさと甘さ
    2026年4月8日
    AWAYが特に好き。甘甘なんだけど、それだけじゃなくて、人を愛するどうしようもない苦しさが描かれています。中でも、ディックが記憶喪失になってユウトじゃない人を愛する番外編は辛かった!
    確かに愛するディックは隣にいるのに、ユウト以外の人を強く想ってるディックはもはや別人で。でもディックの形をしているからには愛さずにはいられないユウトの心の動きが苦しいのです。
    あとノエルの弟の襲来も辛いものがありました。
    ノエルを愛していたディックをまざまざと見せつけられて、ユウトが深く傷つくシーンがあるのですが、なのにノエル弟を突き放せないお人好しのユウト。愛しすぎます。
    番外編を読んで、このシリーズには、何組かカップがいますが、ディック✖️ユウトがやっぱり1番の推しだと再認識しました
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  • ショタおに

    中山幸

    かわいい以外の言葉が思いつかない
    2026年3月30日
    なんじゃー、このかわゆさはっ。
    おっとり色気満載の悠兄と、かわいさ全開の小学生椿の、亀の歩みの如く進むラブストーリーです。
    椿ーっ、いつ成長するんだい?早く大人になってー。・・という気持ちと、いやいや、いつまでもそのかわいい小学生のままでいて、という気持ちの狭間で揺れ動きました。翻弄されます。危険です。
    悠兄が180センチと言う設定、気になる。
    え?受けってことでいいんですよね?あれ?3巻まで読んで、あまりの可愛さに我慢できずシャウトのレビューにきちゃいましたが、これから続き読みます。
    探っていくと、特装版が出てる巻と、出てない巻があることを知りました。
    今の時点で新刊は7巻ですが、これは買わずに特装版を待つべきなのでしょうか?特装版が出るなら出ると教えて欲しい。そしたら待てるから…!
    いや、でも待てずに買っちゃいそうです。
    マンガは一回読んだら終わりのことが多いのですが、これは何回も読んじゃうな〜。
    うーん、罪なかわいさ。
  • 俺の妹は悪女だったらしい【特典SS付】

    野原耳子/凩はとば

    筋肉受けだぁ
    2026年3月30日
    長編ですが、おもしろさに一気読みでした。
    受けのニアが、強い!かっこいい!筋肉!斧も振り回しちゃう。
    攻めのフィルバートとニアの妹のダイアナは、一筋縄ではいかない腹黒さ加減でしたねー。ラストでフィルバートとダイアナの真実が明かされますが、そういうことだったんですね!最後まで気が抜けません。ラストまでいって、タイトルが回収されます。
    筋肉受けは苦手ジャンルですが、そんな私にも「おもしろかった」と言わせるパワーがあります。久しぶりに妄想が広がる小説でした。
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  • 愛犬は番になりたい 完全版

    三角すみ

    犬が飼いたくなる
    2026年3月30日
    自分の大好きなペットが人間になって恋人になる…というファンタジーは、ある意味BLの理想系です!
    ペットを飼ってる人なら、「このペットと結婚する」「もうこのペットが恋人」みたいな感情は、あるあるすぎますが、それを漫画にすると、そしてBL風味を加えるとこの漫画になります(笑)。
    あと、リュウがすんなり人間になるんじゃなくて、かなりの濃度で「犬」してるのがツボです。
    そしてユウマが、これもあるあるの愛犬家すぎる性格で、リュウが何をしても「もう、可愛いなぁ」「仕方ないなぁ」で終わっちゃうペットバカなので、ぺろぺろ顔舐めからの押し倒されが、まー、ナチュラルに素早く進行します。
    コメディのような、シリアスなような狭間を、絶妙なバランスで行ったり来たり。
    これ、続きいけますよね?まだまだ読みたいです。
  • ロマンチックバージョン

    安西リカ/羽純ハナ

    恋人になってから・・
    2026年3月30日
    両片思いで付き合うまでにたくさんの時間をかける小説はよくあるけれど、これは「好きです」と告白して、あっさりと「じゃあ付き合う?」という展開からスタートします。
    くーちゃんが「何の引っかかりもない」顔と性格なのに、キャラが際立っているのはさすが。前半はくーちゃん視点、後半は綾瀬視点です。
    綾瀬はつかみどころのない余裕たっぷりかと思いきや、たくさんの人と付き合ってきた故に「もうくーしかいない」ってなるのがいいなあ。
    一方のくーちゃんは、「綾瀬さんはとてもモテるし、とにかく捨てられるまではしがみついてやる」みたいな健気キャラです。
    当て馬として出てくる湯沢が、もう少しまともな立ち回りだったら、綾瀬の嫉妬がもっと面白くなったのになぁと、そこはちょっと残念ポイントです。
    この作家さんの小説は、何気ない日常のやりとりが光っていて、いつまでもずっと読める中毒性があります。
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  • 3月22日、花束を捧げよ

    小中大豆/笠井あゆみ

    最後までどうなるかわからない展開
    ネタバレ
    2026年3月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 海路も蓮も、生きることに飽きたような投げやりな空気のスタートで、「この本、大丈夫か?」と思ってしまいました。というより、一気に2巻購入したけれど、2巻までたどりつけるか?と心配になりました。それくらい導入部分は暗いムードです。
    でも読んでいるうちに謎がどんどん深まって、タイムリープの輪から抜け出せない海路と蓮にヤキモキして2巻まで短かった。1巻では、割と主役級の光一の性格もよくわからないままだし。
    でも、2巻の「0回」のタイムリープにきたら、伏線が一気に回収されます。謎を解いていくお話としてはおもしろかったです。
    が、BL度がかなり低いので、私はそれも期待していたので、そこはちょっとがっかりしました。1巻はけっこうな長さでしたが、全くラブが始まりません。2巻もサラッと両思いが確認されて体の関係にいくのも早かった。これだけ長い小説だからもうラブのモダモダを楽しみたかったかも・・。ストーリー重視の小説でした。
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  • 悪い奴ほどよく嗤う

    篠崎一夜/香坂透

    今回も愛が炸裂
    ネタバレ
    2026年3月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ どこを切っても執着愛しか出てこない、溺愛好きにはたまらない1冊です。
    そして、相変わらずのぶっ飛んだスパダリ描写。これぐらい突き抜けていると、別次元でもう気持ちいいです。
    奏音の神威への愛情も深まり、素直な自分の気持ちを言うよりも、とにかく神威の世間体や社会的信頼を第一に考えて、なかなか自分の気持ちをストレートに言うことができないのも前作の流れ通りです。
    同窓会の公開プロポーズで終わりましたが、家に帰ってから「イエス」と答えた(はず)のも、見たかったなぁ。
    互いに対して真摯で、ずっと応援したくなるカプです。
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  • 僕らの食卓 ~おかわり~

    三田織

    優しいパステルカラー
    2026年3月14日
    ゆっくりと優しく物語が進んでいきます。スパダリ要素も現実離れした容姿もなく、ただただ地に足をつけて一日一日を生きている。したいことがたくさんあっても、絶対に周りの人の気持ちをおろそかにしない2人です。
    念願の同棲は先延ばしになったけれど、愛情と信頼が日常を過ごして行く中で高まって行く、そんな優しいストーリーでした。
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  • 悪い奴ほどよく喋る

    篠崎一夜/香坂透

    独特の世界観
    ネタバレ
    2026年3月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作家さんの世界観は、本当にハマります。
    2作目は全編、巨体クマの神威と車椅子の奏音が身体をつなげられるかどうか、が最大のテーマでした。
    自分勝手なことばかり言うのに、奏音には慎重になる神威がいい。
    そして奏音が、神威を好きだからだけじゃなくて、重く純粋な神威の愛情に応える術が他にないから、なんとか自分の身体を与えたいと思っている心意気がいい。やる、やらないだけじゃないものがあります。
    最後の最後で本懐を遂げたときには、「長かった・・」と感無量でした。
    あんなに下世話なことをしているのに、神聖な愛を感じられるって、すごいなあ。
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  • 悪い奴ほどよく眠る

    篠崎一夜/香坂透

    圧倒的オスみ!
    2026年3月14日
    とにかく神威のただならぬ愛情が、さんさんと奏音に降り注いでいます。そしてこの2人の美貌の説明がこれでもかと続きます。
    やはりフィクションはこれくらいのレベルの夢が見たい。それを叶えてくれる安心感。
    圧倒的オスの神威が動揺するのは、ただ奏音が絡んだときだけ。そのときだけは、27歳の男から17の不安定な少年に戻るのです。
    後半はやる、やらないというやり取りに終始しますが、ベースにあるのが喪失からの再生、無償の愛なので、下世話な感じじゃないのが素晴らしいのです。
    この作家さんの文章はクセがありますが、それも好き。
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  • 映画監督と恋をするなら

    北ミチノ/夏乃あゆみ

    お仕事7割、BL3割
    ネタバレ
    2026年3月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 亡くなった最愛の監督のことが心のほとんどを占めていて、役者として再起できなかったアキ(受け)が、監督の孫(攻め)の光嶋と出会い、再び役者として立ち上がっていくお話です。なんと50歳くらいの年齢差のある監督を、アキは本気で愛してたんですね。そこに光嶋が「じいちゃんを超えたい」って、こちらも新進気鋭の映画監督として出てくるすごい設定でした。
    設定は結構ぶっ飛んでいるのに、読んでいるとなんの違和感もなく、アキが老人である監督を心から愛していたのだと受け入れられます。磨きに磨き上げた容姿に加え、憑依型で天才➕努力のある全方向完璧な役者のアキが、尊敬する先輩のピンチヒッターとして舞台に出るシーンがあるのですが、直前の恐怖心、逃げたい気持ちなどリアルに迫ってきて、お仕事BLとしてどんどん読んでしまいました。が、気づくと95%くらいページが進んでいて、「あれ?終わるよ、この2人エチとかないのか?」とハッとしたところに、最後の最後でエチがきました。でもお仕事面はこれでもかというくらい細やかな描写だったのに、エチはささっとな感じの描写で、ちょっと未消化感が否めません。
    まあ、全編にわたり光嶋が「アキさん大好き!!!」を全面に出していたので、いいんですけどね。読み応えあります。
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  • イケメンすぎる年下から熱烈アプローチされてます

    海野幸/蓮川愛

    安定のおもしろさ
    ネタバレ
    2026年2月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 34才の自己肯定感の低い喜一が、初めてやったオンラインゲームで「わんぱく相撲してる中学生」と、つい嘘をつく始まりにくすりとなりました。暗い過去を背負っていますが、腐らずに毎日を生きています。
    オンラインで頼りになる澄良は、超イケメン大学生。押せ押せでゲイではなかった喜一をモノにするんだけれど、そこに至るまでが長いのよー。
    それにしても、ここまで自己肯定感の低い受け(平凡顔)を魅力的に書けるって、すごいな。喜一の誠実さが、一見何も悩みのないような澄良の救いになる展開もさすがです。ずーっとエロなしできて、「これで終わるのか?」と思ったラストで甘々エロがきて、それもすごくよかったです。
  • センセイと秘書。

    深沢梨絵/香咲

    読みやすくてノーストレス
    2026年2月28日
    政界にいた父親の死をきっかけにその地盤を受け継いで急ごしらえ議員として奮闘する直人と、海千山千の生粋ゲイの鉄仮面秘書の木佐貫。
    直人(受け)が素直でかわいい。木佐貫(攻め)の方は公私共に直人を支え、あっという間に直人を取り込んでしまいます。気づいたときには、直人は木佐貫なしでは立ち行かないズブズブの状態に…。悪い男です、木佐貫。
    でっち上げスキャンダルがあったり、同じ立場の議員にちょっとした意地悪をされたり、お嫁さん候補として送られてくる私設秘書がいたり、しっかりした文体と軽妙な運びで、最後まで飽きずに楽しめます。
    意地悪鉄面皮、木佐貫が、結構嫉妬深いと言うのもツボです。
    直人が魑魅魍魎跋扈する永田町にいても、「男の子」な感じなのもいいなー。
    やっぱりちゃんとした文章の書ける作家さんはいいな、と再認識。
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  • 望田くんは恋をしている

    木下けい子

    望田くん、ピュアだぁ。
    ネタバレ
    2026年2月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ かわいい男の子、望田くんと、カッコいい大人の男、桐生所長。
    2巻ではついに望田くんの思いが高まって所長に告白するんですが、「そういうふうに見れないから」と所長に言われ、あっさりとフラレます。なのに所長、「かわいいなぁ」とかうっとりと望田くんを見たりして、んんん?これはどういうことでしょうか?3巻に続く・・。
    所長、わからん。引っ張るなぁ。ちょい腹黒な足立くんがいいスパイスとなっております。恋の展開はかなりゆっくりめです。
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  • エンドロールは100年後

    月村奎/ミギノヤギ

    自信のない受け
    2026年2月25日
    ・・を書かせたら、やはりこの作家さんが1番と言えるほど、自虐的な受けはハマりますねー。
    書けないスランプに陥った脚本家のれっくんと、こちらもなかなかの過去がある便利屋の蔵乃介。こんな2人が恋をするので、ぐーるぐると同じところを回っているんです。でもそこがいい。それがいい。何も進まないようでいて、ちょっとずつ未来へ踏み出してるんですよね。過去を少しずつ消化していって、2人で一緒に歩んでゆく優しい物語です。
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  • オシニマケテキテミレバ

    新藤伊菜

    身体からスタート
    ネタバレ
    2026年2月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 悲しい生い立ちから完璧人間を目指す光太郎は、完璧になりきれなくて悩んでいるところに、女装した神崎と出会います。
    神崎のプライベートなときの方言、いいですね。
    光太郎の頑な心を、神崎がガシガシ手荒く溶かしていくんですが、気になるのは光太郎の女性に対するだらしなさ。「2回もできたー」と女性とやって喜ぶ受けって・・。「うーん」て感じです。それを神崎にうれしそうに報告して、神崎が「はあ?」となるんですが、当たり前です。ゆるすぎる。
    身体から入る関係なのでエロが多い。光太郎がもう少し誠実だったら最高なんだけれどなー。
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  • DOGS

    里つばめ

    傲慢に愛を乞う
    2026年2月23日
    斉藤さんっっ。こんなにかっこよくてキレてる攻め、見たことないよ!!!GAPSの片桐は異常王子でぶっ飛んでいましたが、斉藤さんはなんつーか、もう色気ダダ漏れで、歩いてるだけでなんかやらかしそうな危うさがめちゃくちゃいいんです!そして命令形でしか愛を囁かない。マジかっ。ソレ、デレなのか!?
    受けの矢島は筋肉ムッキムキの、絵面だけ見たら絶対に攻め。なのに、一見優男風の斉藤さんにねじ伏せられるのがたまりません。オトコのままの受けなのです。
    これなのよ、これがBLなのよ。
    ストーリーも素晴らしく、息もつかせぬ展開です。
    これは隙間時間とかにちょこちょこ読むような本じゃなく、一気に買って一気に読むやつなので、購入タイミングに注意が必要です。
    久しぶりに再読しましたが、何度読んでも色褪せず興奮しました。
  • やさぐれ男、異世界で色悪騎士が愛する王子の身代わりとなる

    小中大豆/奈良千春

    名作になりそうな予感はある
    2026年1月5日
    読み終わって、1番に思ったのは「惜しい」ということです。国とり物語なので、どういう風に城を攻めようとしたのかとか書いて欲しい〜。国取りの一番の醍醐味が全く記述されてなくて、一体どういう作戦でどういうふうに攻め落としたんだろう…と未消化な感じが残りました。
    そして「王になる」ってレイヤが表明する場面にびっくり。え、そうなの?レイヤが王になるの??突然な決意だ…。それにしては王としての資質が育っていないような…。
    ストーリーはおもしろいのですが、とにかくレイヤのやさぐれ方がかなりのものなので、いろいろな場面で「おお、下品だ」と圧倒されました。エチの誘い方とかもかなり積極的ですね。
    最初はやさぐれていてもいいのですが、王になる決意をしていく過程で、「気難しい〜」(名作!)のエセルのように清廉さと強さを身につけていく成長ものを期待してしまったので、ちょっと肩透かし感が否めませんでした。
    とはいえこの作家さんなので、がっかりしても一定のレベル以上の作品です。
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  • 夢ならどこまで許されますか?【特典付き】

    百瀬あん

    薄い…
    2026年1月5日
    夢と現実の区別がつかず、パジャマのまま交番に駆け込んじゃうような社会人…心療内科の案件かもです。
    BLはファンタジーと常々自分に言い聞かせている私でも、さすがにこれは…とスクロールの手が止まりました。
    話の内容は突飛なのに初っ端で飽きがきて読み進められず、何回も別の本を間に挟んで何とか読了しました。
    展開も予想通りならくっつくのも簡単。お話としての魅力は感じませんでした。
    絵は綺麗で可愛いです。その絵の力でなんとか主人公をかわいいと思い込みたいところでしたが、無理でした。
    受けはエチにもかなり積極的で、なんなら攻めをリードする場面もあり、そこも好みではありませんでした。
    別にストーリーに深みがなくても面白いと思う漫画はたくさんあるのですが、その面白さをほぼ感じることができませんでした。好みの問題だと思います。
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  • Grr 【シーモア限定特典付き】【コミックス版】

    みちのくアタミ

    好きな人には刺さる
    2026年1月5日
    カリギュラが良くて、同じ漫画家さんということでこちらも購入しました。が、ヒゲオジ受けなんですね・・。
    高度なやつ・・。ヒゲ・・。オジ・・。それも受け・・。私にとって読みこなせる要素が1個もない…。
    一方の美人攻めは好きな設定なのでワクワクしましたが、美人のワンコということが判明し、こちらも私にとっては高度なやつでした。美人とワンコの融合が、脳内でうまくできず…。
    エロは相変わらず美々しく麗しいのですが、エロをエロく感じるには、やはり設定が大事だと言うことを痛感。今作は、エロにほぼ入り込めず撃沈しました。
    でもこの画力の高さで、購入に後悔はありません。
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  • 私の専属奴隷が帝国の皇子だったなんて知りません!

    天城/

    ハイスピードエンタメ
    ネタバレ
    2026年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全体的に荒削りで文章もグラグラしているところがあるんですが、ストーリーがとってもおもしろかった。
    話せない奴隷のジャミルは実は他国の皇子。なのに何事も起こらなければ多分あのまま奴隷でルキーノのそばにいる幸せをとったんじゃないでしょうか。
    マリオンとの婚約話が上がり、ジャミルはルキーノを連れて自国へ逃げます。
    そこでジャミルが皇子ということが判明し、「処刑される!!」と焦るルキーノ。自分がジャミルにした数々の非道な仕打ちを思い出し青ざめます。
    でもジャミルにとっては「非道」でもなんでもなく、愛しい人のかわいい戯れくらいの感覚なんですね。
    ストーリーが進むにつれて、プライドだけ肥大したわがまま貴族と思えたルキーノが、実は民のために尽くせる誠意の人ということが明らかになります。でも当の本人はあまり自分が誠実に行動しているという自覚が薄く、「しまった、なんてことしちゃったんだ」みたいに泡を食う様子が楽しい〜。
    ラストではジャミルよりもルキーノの方がスパタリ感満載で、「おまえはまだ寝ていろ」と寝ているジャミルに言って仕事に行くルキーノ。それに対して、「これではどちらが寵愛の妃かわかりませんなあ」と側近に嫌味を言われるジャミル。
    まさに、俺のヨメが有能すぎるんですけど!?的な終わり方で本当にエンタメな楽しさを堪能しました。
    でもジャミルが途中から話せるようになった違和感は、最後までちょっぴりありました。
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  • 耳ボロエルフは育てた弟子に囲われる【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】

    桃瀬わさび/すがはら竜

    年上ショタ!
    2026年1月4日
    シェフィーリエがエルフな関係で、年はいっているのにエルフとしてはまだまだひよっこな年齢らしく、外見も中身もかなりショタ感溢れています。
    誰にも愛されなかった過去をもつレウは、シェフィーリエと出会い、まるで卵から孵ったヒヨコが親鳥の跡をついていくがごとくシェフィーリエを慕い、当然の流れで立派な執着攻めに育ちます。
    レウの命を蘇らせるために自分の命と魔力をかけたシェフィーリエが奴隷オークションにかけられたりと事件が起こりますが、肝心のシェフィーリエが飄々としていて、奴隷オークションもレウとの初めても、あまり萌えない。
    本人がピンチを感じていたり恥ずかしがったりするのがキュンのポイントなんだなーと気づきました。かわいいっちゃかわいいんだけど、やっぱり羞恥心て大事。
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  • 放浪犬と迷い猫【SS付き電子限定版】

    九號

    無精髭攻め
    2026年1月4日
    試し読みで攻めが長髪➕無精髭というむさ苦しさというのはわかっていたのですが、ご飯を催促するワンコがかわいくてポチりました。目的のワンコは登場回数少なめ。残念。
    ならばこのむさ苦しい攻めがラストにはスッキリカッコよマジックとかくるか?と期待して読みましたが、なんと最後まで長髪➕無精髭のままでした・・。オオウ。
    しかし相変わらず高い画力で、買ったことに後悔はありません。ただ私がピュア受けが好きで、セフ レをもつようなこの受けがあまり好きではないことと、攻めはわかりやすくカッコよくあってほしいので、ちょっと評価は低めです・・。
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  • 仕立て屋と坊ちゃん

    大島かもめ

    育ちのいい攻めと雰囲気のある受け
    2026年1月4日
    本当にどこまでもまっすぐで、グイグイ押していてもズドーンと落ち込んでいても育ちの良さがこぼれ出る「坊ちゃん」が!!目が離せないー。
    ポヤポヤしている攻めは受け入れ難いはずなのに、素直でかわいくて。
    テーラーの店主、片山に猛烈アタック・・からの玉砕が繰り返されます。でも「坊ちゃん」こと高宮は負けないのです、好きだから。
    高宮目線でストーリーが進んでいくので、感情が抑制されている片山の気持ちは、なかなか読者には伝わりにくい仕様になっています。焦らされます。
    大人な片山に最後まで振り回されっぱなしの高宮ですが、読み終わってみると、振り回されていたのはずっと片山の方だったのでは?と思いました。
    自分の気持ちをベラベラ話したりしない片山ゆえに、その思いの深さが余韻として残ります。
    とっても雰囲気のある、ゆっくりと育ってゆく恋が素敵でした。
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  • 月満ちる第四皇子の婚礼

    安西リカ/サマミヤアカザ

    緩急自在の展開
    ネタバレ
    2026年1月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 政略結婚、でも会った時から、いや、なんなら会う前の肖像画を目にした時から互いに強い好意を抱く2人。
    うまくコミュニケーションがとれずにツンツンした態度をとっては焦るナランに、全部そういうの分かってるよ、素直にできないとこもかわいいね、とおおらかに構えるダムディがかっこよすぎる。
    ナランもツンツンしてるだけじゃなくて、こんな自分はダメだ、と努力してダムディの従者にまで心を砕く様子が健気です。しかしこのナラン、ヨワヨワなキャラかと思いきや、戦争下では思わぬ胆力や王族としての判断力を見せ、こっちもカッコよいんかー!と興奮しました。
    2人に共通してるのは、自分の手札を素直に見せて、今ダメなところも努力してできるようになりますね、と話すことができる等身大で素直なところです。
    相思相愛になるのは早いのですが、話の展開がドラマティックなので、すんなり「では閨へ」とならないジレジレがあります。なので、2人が結ばれた時の感慨はひとしおでした。
    あとがき後の掌編で俯瞰的にナランとダムディの功績が語られていて、これがあることで、まるで歴史物のような重さが加わったところはさすがとしか言いようのないうまさです。多くの人に手に取ってほしい本です。
  • それは春の終わりに

    野白ぐり

    春の粘り勝ちですね
    ネタバレ
    2025年12月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 穏やかに凪いだ海のような春が異動先の会社で出会ったのは、つかみどころがなくて相手に決して踏み込ませない中原。
    中原と接しているうちに、「気になる先輩」から「どうしても欲しい人」になっていき、凪いだ日常が嵐に・・。
    2人は身体の関係から入っているけど、春のほんわかキャラのおかげで嫌な感じじゃなくて、後半に来る「本当は遊びなんか嫌だ」という春のセリフの布石になっています。春のそのかわいさで、中原についに「いいよ、責任とる」と言わせちゃうんですね。話のスタートからは想像もしてなかった甘い展開になります。
    エチはガッツリめ。若い春がオジさん的にしつこい(笑)。この漫画家さんのイメージになかったので、意外でした。
    でもそれがメインじゃなくて、たくさんのキュンが詰まってます!読み返したくなる作品。
  • 引退騎士は執着系わんこに溺愛される

    一ノ清たつみ/柳瀬せの

    執着攻めが書きたかったのが伝わります
    2025年12月27日
    まず、「受付嬢の男」とか、「くわばらくわばら」とか、なんというか慎重に目を逸らさなければならない表現が点在しているので、そこは精神を統一して読む必要があります。この辺りで引っかかると、ラストに辿り着けません。
    全体的には、エリクのラルフへの執着が書きたかったことが伝わる、作者のパッション溢れる話です。このパッションを見るか、小説としての構成を見るかで評価が分かれるかもしれません。
    私はいろいろと文章や構成で引っかかりすぎて、内容を楽しめませんでした。
    それにしても最近オジ受けがやけに目につくような?需要が高まっているのでしょうか。
  • 浮世渡らば豆腐で渡れ! ~あなたと小さなアップデート~【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】

    海野幸/逆月酒乱

    こういうヤツ、もっとください
    2025年12月27日
    いろいろ書ける作家さんですが、お仕事BLが1番おもしろいですね。
    40のオジ受け!!個人的にはせめて35くらいで抑えてほしかった・・。
    慶一は、めちゃくちゃ仕事ができるのに自己評価が低いという、同じ作家さんの作品「社長、会議に〜」の重治を彷彿させるキャラです。でも慶一の方が重治より自分に自信がない感じかな。でも素直で人の助言を受け入れ、自分の思考をアップデートしていく様子は、柔軟で頑張り屋さんな感じで、本当に応援したくなる人柄です。
    いつも穏やかで場の空気を乱さない慶一が中盤でキレるシーンがありますが、人のために感情を高ぶらせて勇気を出して本社に進言するのがカッコ良すぎる。そのかっこよさで、26歳の大型犬、深見をフォーリンラブさせます。
    惚れてまう。あれは惚れてまうわ〜。
    深見も慶一も、外見だけじゃない、内面の人としての悩みやその克服の仕方、自分がどんな人間でありたいかなどが丁寧に描写されているので、とても魅力的です。
    もうこの作家さんには、お仕事BLだけを書いていてほしい。まだまだ読みたい。どんどん読みたいぞ〜。
    読み終わったら、とりあえず豆腐を食べることになる、そんな作品(どんな作品?)です。
  • 恋する食卓【完全版】【イラスト入り】

    樋口美沙緒/末広マチ

    長い片想い
    2025年12月26日
    単話で物語を追っていたのに、完全版が出た途端に買ってしまった・・。
    両方の視点で物語が進みます。いつもは受け視点の方に共感することが多いのですが、今回は攻め視点で物語を追いました。
    物語は、いけすかないヤツと感じずにはいられない隼の俺様感満載でスタートします。でも読んでいるうちに、精一杯強がってる隼のカッコ悪さが愛しくなりました。
    拗らせまくった初恋を「もういらない」と言いながら絶対に放そうとしない、ユキに逃げられても逃げられても追いすがる情けなさを応援せずにはいられません。不動産で安定した収益もある金持ちで才能のあるイケメン脚本家なのに、こんなにカッコ悪いことってある?というくらい頭の中が「ユキユキユキ」で埋め尽くされている男でした。
    軽薄な芸能界を飄々と泳いでいるのに、隼の心の核にあるのはユキへの想いだけなのです。そのユキへの想いを否定し続けて、10年も経ってからようやく認めて、それからは必死でがむしゃらで・・。カッコ悪いよ、でも本当によくがんばったよ!
    途中まで、ユキの貧しさが互いへの想いを簡単に蝕んでいく様子が辛かった。
    でも、だからこそ互いが互いの光である存在なのです。
    そして、エチはかなーりコメディチックで微笑ましい感じでした。隼らしくカッコよく決まらないエチでしたが、この2人にふさわしい温かさがありました。
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  • 前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です

    滝沢晴/森原八鹿

    どこまでも前向きなオメガ、カミル
    2025年12月21日
    カミルは前世では鼻持ちならないアルファだったんですが、貧乏宿屋の息子でオメガに転生し、一方のレイノルドは前世ではオメガだったけれど、今世ではアルファ王子となって転生します。そんな2人が長い時を超えて再び恋の続きをしようというロマンティックストーリー。
    作家買いなのでうっかりしてましたが、私は攻めと受けが固定してる設定が好きなので、この攻守交代のストーリーがまずダメでした。レイノルドがカミルをベッドで攻めていても、「前世ではオメガだったからオメガのいいところはよく分かる」的な文章がくると冷めちゃうのよね。攻めはあくまでもとことん攻めであってほしい。レイノルドのオメガだったときの記憶とかちょっといらんなー。カミルのアルファの振り返りも。
    ストーリー自体はおもしろく、エロもしっかりと盛り込まれ、たいへんエンターテイメントしてます。
    受け攻め交代でもいける方にはおもしろいのかと。
  • 神さま、どうかロマンスを

    彩東あやね/みずかねりょう

    これもギャップかな?
    ネタバレ
    2025年12月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 普段は、クールビューティー&人を寄せ付けない緒方が、お酒を飲むと関西弁の大虎になる癖があります。
    同じプロジェクトチームの仁科が緒方と家飲みすると、緒方は普段押さえていた仁科への好意を爆発させて、関西弁で積極的に迫りまくります。この酔っ払い方があまり可愛くなくて、「胸を舐めろ」とか、積極的に仁科に迫るのも好きじゃなくて、自分の中ではあまり盛り上がらずに終わりました。あとお仕事BLが大好きなんですが、お仕事の内容はそれほど出てこず、割と恋愛に終始しています。残念。
    後半ではお互いに告白しますが、そこがあっさりしすぎて物足りなかったかな。物語としてはまとまっていますが、もう少し盛り上がりが欲しかったかもです。
  • 初めまして、君の運命の番です

    滝沢晴/猫柳ゆめこ

    本当の運命
    ネタバレ
    2025年12月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 宗一郎がいきなり彰のアパートにやってきて、運命の番です、と自己紹介するところからスタート。コメディだな、と思いながら読み進めたら、結構なシリアス展開でした。
    彰は戸惑いつつも、運命の番だからこんなにピッタリハマるんだな、となんだかんだ納得していき・・。反発していたはずが、気づけばどっぷりハマっちゃって、後戻りできないところまで来てしまう。
    「絶対零度」の異名を持つ宗一郎が、彰の前では泣き虫だしすぐ赤くなるし、長年の初恋を拗らせています。でも途中で身を引いたのはいただけない。ヘタレです。肝心なところでアルファ感が消失です。そこは彰の腕を離さないで欲しかったなー。ハピエンにおさまったので、終わりよければ・・なんですが。
  • 修学旅行で仲良くないグループに入りました

    隠木鶉/510

    ドラマ補正
    2025年12月17日
    試し読みで、自分には絶対に合わない文章だと分かった上で購入したので、自己責任です。ドラマの度会のイケメンぶりに惑わされ、あらすじを先に知りたくて一気に2巻ポチりました。
    結果、やっぱりあらすじの文章でした。高校生たちの日常的な?みんなのアイドルのイケメンの彼が好きになったのは、なんの取り柄もない平凡な僕・・という、少女マンガだったら割と好きだった設定。でもBLには辛いですね。
    なんつーか、性欲うっす・・という爽やかイケメンパラダイスです。草食系キリンの群れ??これで何をどう読めばいいか分からず、あらすじを知るために買ったのに読み進められず、ドラマに追いつかれ、これじゃ買った意味がないと慌てて読了した感じです。
    およそ色気や煩悩、強引さから遠く隔てられた草食サバンナにいる高校生たちなので、私がBLに求めるものは何ひとつありませんでした。小説だけだったら絶対に手は出しませんでしたが、ドラマの視覚効果ってすごい。
    ラノベにも山場って必要です。日常だけで読ませるのは筆力のある作家さんだけだと思った次第です。
    自己責任と言いつつ酷評してしまいすみません。
  • 不機嫌な君と気まぐれなキス【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】

    文川じみ

    うーん、女子?
    2025年12月17日
    見た目の問題ですが、ハルのターバンスタイルがなんかイヤ。ターバンしてる大学生かぁ。ないなぁ。
    ハルの思考回路の女子感にもハマれず。とにかく恋愛しか頭にない感じ。
    「かわいい」と思えず、「うーん」となりました。サラサラ読めますが、ストーリーとしては残りませんでした。
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  • 悪辣色男

    中原一也/奈良千春

    愛ある調教もの
    ネタバレ
    2025年12月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作家さんのオジ受けは、飄々としてつかみどころがないことが多いですが、今回は思考が読めてつかみやすいタイプです。
    最初は謎めいて登場する攻めの鮎川が、実はあの人だった・・と分かるまでが読者にはもどかしい。読者の方は鮎川の正体に大体見当をつけられます。
    川崎はぽやーっとしているけど、愛あふれる人です。いろいろ調教されちゃうけど(その中に私の苦手な浣◯ものがあった!これはファンタジーから現実に立ち返るので、ほんとにいらないヤツ)、愛があるので大丈夫です。
    ラストは、これでもかというラブ攻撃が互いから繰り出されます。挿絵が美麗なので、川崎がくたびれたオジサンということを忘れてしまいました。
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  • 街の赤ずきんと迷える狼

    中原一也/みずかねりょう

    男前しか出てこない(汗)
    ネタバレ
    2025年12月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ スピード感溢れるイケメンだらけの捜査ものです。受けも攻めも脇も、とにかくかっこいい。
    受けの向井は、滴るような色気がありますね。身体が敏捷で正義感があってアツい男です。攻めの工藤は、この作家さんお得意のイケオジ。飄々としてるのに実は信念があって揺るぎないものをもっている。
    最初は敵と味方として出会い、出会った瞬間からなるべくして惹かれ合う。そこに脇役とも思えない存在感を放つ遠野が絡んできて、三角関係っぽくなります。遠野はラストでは残念な終わり方だったので、もう少し救いの場面が欲しかったな。
  • そのアホ捕まえといてください!

    ハシモトミツ/晴山日々子

    どっちも好きがダダ漏れ
    2025年12月16日
    「大型新人〜」が好きで、こちらもポチってみました。受け攻めどちらも「好き」ダダ漏れの、ほのぼのコメディです。かわいい。それしか言葉が出てこない。ただ「大型新人」は気配がエロかったけど、これは超健全ですね。コメディベースなので当たり前か。楽しいけど再読はないかな。かわいさで読ませる本でした。
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  • 二度目の朝は君に1曲

    新藤伊菜

    本格お仕事BL!
    2025年12月14日
    一回読んで脳が追いつかず、おもしろいかどうか判断できなかったので、2週目に入り、ようやくおもしろさが追いついてきた!じわじわくるやつです。多分3周目はもっとおもしろくなってると思う。これはそういうマンガ。
    とにかくガッツリ商社の仕事のやり取りが入ってます。スーツで働く男たちの魅力満載。仕事のトラブル乗り越えて、もう仕事オンリーで行くと思わせる。
    ・・安心してください。エロもがっつりあります。雰囲気など、ちょっと里つばめさんの「DOGS」(至高)とか思い出しました。
    仕事中毒の男たち。これに攻めが音大出身という異色の経歴で、ピアノがストーリーに入ってくるのがいいんです。仕事で忙殺されてるくせにピアノまで弾いちゃうの?
    2人の、時には真摯で、時には軽妙なやり取りが楽しい。
    でも朝倉・・顎ひげ剃ってください!!(切望)
  • 検事が堕ちた恋の罠を立件する

    中原一也/水名瀬雅良

    ツンツン受け
    2025年12月14日
    引き出しの多い作家さんですね。
    今回は検事×事務官です。攻めの杉原は「おまえ」呼びが似合うスパダリ風味でした。受けの桐谷はツンが過ぎて拗らせています。慣れた風を装ってセフ◯として誘うとか、見方によっては健気ととれなくもないけど、私はかわいさは感じませんでした。
    あと2人の「初めて」がかなーり痛そうで、なのに泥酔した杉原は「初めて」の記憶が曖昧で、それも好みではありませんでした。そんな雑なことってある〜?「初めて」のやり直しもラストにあるけど、うーん、それは初めてではない。
    今回はちょっと私の好みからは外れていましたが、ツンな受けが好きな人には刺さると思います。
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  • 君に降る言の葉は【単行本版】【シーモア限定特典付き】

    イズミハルカ

    いびつさも含めて
    2025年12月13日
    高校生作家(ヤンキー属性)×いじめられた過去をもつ本好き高校生(ピュア属性)の、「この人でなければだめなんだ」が伝わってくるストーリー。「そこ読んだから早く次のページめくって」と満員電車で、雪人が背後から日向に声をかける出会いが好き。電車の扉が閉まるとき、「この本、貸します」と日向が雪人に本を押し付けて去って、それが次の出会いにつながるんだけど、ドラマのワンシーンですね。どちらも高校生らしい危うさを抱えていて、互いにその痛みに真正面からぶつかっていきます。言葉は便利だけれど難しいものでもあって、それを感じている2人が愛の言葉を相手に差し出せるようになるまでの物語でした。キス止まりなのが残念だけど、ひとつひとつの言葉やエピソードが丁寧に綴られている良作。
  • 転生した側室さまは、皇帝陛下に復讐したい

    夢乃咲実/亀井高秀

    きれいにまとまっている
    ネタバレ
    2025年12月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 受けも攻めもどちらも転生者です。受けには最初から断片的に前世日本の記憶があるのですが、攻めにはその記憶がないのですれ違いがしばらくあります。
    奴隷船の中から始まるスリリングなスタートの割には、その後まったりと進みます。せっかくの後宮という舞台なので、もう少しエロか人間関係の複雑な展開かがほしいところ。
    ラストの閨では、ターバンを巻く異国情緒あふれる文化を背景に、「立花さん」「瑞月」と呼び合う違和感が・・。
    きれいにまとまってはいますが、ストーリーの物足りなさの方を感じました。
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  • 嫌われ者の俺はやり直しの世界で義弟達にごまをする

    赤牙/古澤エノ

    弟たちにひたすら溺愛される
    2025年12月7日
    義理の弟がきれいな義兄を愛する・・好きな設定です。が、一度目の人生のシャルルがひどすぎる。やっぱり受けの性格がいいってのはデフォルトでほしい。自業自得という四字熟語通りの人生。
    で、シャルルは一度目の人生の転落によってようやく反省して、人生二週目でおっかなびっくりのオドオドくんになっていました。その子犬がプルプルするかのごとき様子に、すっかりやられる義弟たち。いろいろ確執や障壁があるはずですが、すべてがあっさりと恋の方向に向かいます。でも、まあいいのです。私は、義弟たちからひたすら溺愛されるシャルルが見たかっただけだから。
    ストーリーがそんなに詰められていない甘い設定なので、内容重視派の方には向かないと思います。ところどころ「え、そんなに簡単にそうなる!?」とツッコミつつ、義弟たちの溺愛を堪能。エチは、溺愛ものの3Pの割に物足りない感じです。攻め2人合わせて1人分くらいのエロしかありません。余韻がないのよね。うーん、残念。
    それにしてもラストのアルマンとソフィアのくだりは、本当に蛇足でした。ページ87%進んだとこでやってくる重要キャラってどうなのでしょう。男同士だから子どもを授けて家庭を作る的なアレでしょうか?
    とはいえ、いろいろ詰め込まれていますが、読みやすくてあっという間にラストページにいきました。
  • アニマル婚活

    まつぼっくり/みずかねりょう

    かわいいの大洪水
    ネタバレ
    2025年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みをして、3秒後にはポチってました。獣性って新しい。「俺たちハイエナだから〜」と普通にオープンにする世界観。白石のラッコの獣性のかわいさ無限大。緊張すると、石のツルツルを触って落ち着こうとするのよ(そしてエチのとき、アレのツルツルを触りたくなるお約束もあります)。寝るときはラッコだから何かをにぎにぎしてないとダメだし。もう、かわいさしかない。ストーリー展開は、こうなってああなってハッピーエンドなんだろうな、と読者の大半が予想する方向に落ち着きます。そこがいい。むしろこの世界観で、ごちゃごちゃ難しいこと入ってくると台無しな気がします。予定調和のご都合主義的な安心感のもとで楽しめます。
    そしてシャチの獣性、かっこよすぎです!!
    次作は川島さんがメインになりそうな予感。川島さんでお願いします!カワウソの獣性って、人間の生活ではどうなるのー?
  • 先輩、ナカみせて

    沖田有帆

    新しい扉開いた
    ネタバレ
    2025年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全くVチューバーに興味がなかった私にも、「すごい、このお仕事」と思わせてくれた、ふむふむ教えてお仕事的マンガ。それにBL要素も加わって最強です。中身は「陰のひと」の春樹ですが、陽木になると突然始まる「ウェーイ」な頑張ってる感じ、推せる!怖がりで、叫び声があ◯ぎ声になるとこ、推せる!ユウはユウで、すぐ土下座して反省するくせに、また同じことを繰り返して土下座に戻る永遠のループがね。そのヘタレっぽいとこが、もうね。そこに割り込んでくるアオ。こっちもかわいっ。3巻ラスト、覇壊、突然の変異(私にとっては)。「お前が好きなのは俺だろ」に、アオと一緒に「は????」ってなりました。え、そこも始まるの?覇壊はノーマークだったので、突然の展開についていくのが遅れました。これはケンカップルの予感。でもユウハル推しなので、基本このカプでいってほしい。4巻、どうなる?
  • キスは捜査のあとで【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    すう

    絆され系男、多古井
    ネタバレ
    2025年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 一見横暴でデリカシーのないような粗野な受け(ノンケ38歳)が、実は無自覚人たらしで、すれ違う人すれ違う人をバッタバッタとたらし込んでいくという・・。多分出会って初期の段階でたらし込まれたと思われる、無表情毒舌好きな子にはとりあえず絡んでおきたい小学生情緒の天才サイ対イケメンエースの攻め(ゲイ28歳)が、無表情の下で感情爆発させてるところがたまりません。10歳年下の後輩なので普段は多古井に敬語の塩野くんですが、ついに思い余って!!!壁ドンならぬドア片足ドンで、ガンッ!「趣味なわけねえだろ」って、言葉っ、乱れてますやんハァハァ・・という事態もぼっ発してます。とにかくこの多古井という男、共感性高すぎて、ノンケのくせに塩野を突き放せず、どんどん絆されていくんですね。たらしまくりの絆されまくりです。もう何がどーなってるのか分からんうちにラスト、ベッドの上へ・・。この2人にエチはないと思っていたので、ラストはボーナストラックでしたね。塩野の早◯疑惑も楽しかった。「いや今入れたばっかなのに!!!」「うるさいな」の会話が何度でも読めます。楽しすぎる2人。単話で続きが配信されていますが、早くまとまらないかな〜。単行本になるまで待てるかな・・。

    ※「ぼっ発」の「ぼっ」の漢字が不適切ワードに引っかかってびっくり。「ぼっぱつ」って入試問題にも出る普通の言葉なのに、サーチがセンシティブすぎる〜
  • その兄弟、恋愛不全【電子限定SS付き】

    鳥谷しず/Ciel

    どこに出しても恥ずかしくない変態です
    ネタバレ
    2025年11月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いつもシリアスっぽい展開から強引に変態技にもっていくお馴染みのパターンですが、今回も変態度が振り切れていますねー。受けのパンツをコソコソかぶって喜ぶ攻めが変態なら、それをこっそり眺めて、愛しいヤツめと思う受けもなかなかの猛者です。10年越しに実る恋。ハメを外しすぎて実家の庭で事に及ぶ始末です。事件です。禁煙の飴を舐めたいと言って、受けのアレを舐める攻め。大事件です。色っぽさとは程遠いですが、楽しさいっぱいの恋愛模様でした。
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  • 山小屋にて

    菅辺吾郎

    癒される
    2025年11月16日
    絵がふわっと優しくて、そのほわほわした感じが私の好みとは違っていたので購入を迷いましたが、なんてすてきなお話なのでしょう。山ではヒーローの山本は下界ではポンコツで、山ではポンコツのクマは下界では仕事バリバリ。山本は人を見下すために山頂に立っていて、そんなイタイ所もクマは優しく包んでくれる。でも山でのクマはやっぱりダメダメで、そこを山本が気負いなくフォローするんです。完璧じゃなくていい、ダメなやつでもいい、誠実に毎日を送るから…と思える1冊です。BLはエロが必須と固く信じている自分を自省せずにはいられない、初心にかえるピュアさがあります。始まったばかりの恋が、ゆっくりと優しく進みます。クマも山本もとってもかわいいし、最初は嫌な感じで出てきた女性の同僚の日高さんがラストにそう来る?という展開で、さらにその後に登場する、山本を蜥蜴の尻尾切りに使おうとした課長がお茶目な感じで出てきたり、全方向に優しさが行き渡っていました。いいなぁ、こういうの。
  • 【全1-8セット】拝啓、地獄の王の花嫁候補に選ばれまして【イラスト付】

    墨尽/渋江ヨフネ

    た、楽しい
    ネタバレ
    2025年11月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 魂の美しい善人、総一朗は本当は天国の花嫁候補だったのに、手違いで地獄の花嫁候補に…。愛を知らない獄主エンが、総一朗の素朴で温かい人柄に触れながらやがて本当の愛を知っていく…。ベタだけど、この設定、大好きです!コミカルで軽妙な文章と、後に明かされる総一朗の重い過去と、時折挟まれるエロと、いろいろと絶妙の配分でした。でも、でも、エロの方は、なんとエンが全部いれるシーンがないのよぅ。言葉だけ「今夜全部」っていうのがあるけど、そこ、そこをください!読者に明かされるシーンは、先っぽと、半分と、そこまでです。生殺しやんね。ラストのエピローグで期待しましたが、そっちはエンのスパタリぶりを披露する、なんだかイチャイチャしてるやつでした。いや、それもすごく楽しかったけど…。これは続編がいるやつです。番外編の詰め合わせでもいいので、続きお願いします〜。
  • ギンモクセイの仕立て屋

    マミタ

    もっとスーツの色気欲しかった
    2025年11月11日
    タイトルが全てです。テオのスーツ姿、ほんとにいいんですが、主人公の生吹のスーツ姿がそうでもないと言うか。生吹、ちょっと子どもっぽくありませんか?スーツを着こなすにはもっと大人な色気が欲しかった。生吹はどちらかというと「かわいい」に分類される子ですね。エロのときは色気増し増しでしたが・・。生吹の魅力ってなんだったのかなーと、振り返ってもあまりよくわかりませんでした。あと、髪!生吹の髪は、最初の長めの方がスーツに合ってたような。2巻にしては内容がちと薄いのですが、スーツが眼福です。幸せを補給できました。
  • とのこい【特典付き】【イラスト入り】

    朝丘戻/丹地陽子

    ゲイがモテる世界観のお話
    2025年11月9日
    全体的に謎解き的な要素もあり、おもしろかったです。切ない恋をさらりとした文体で読ませているので、スッと内容が入ってきます。ただ世の話し方が・・。なんというか大学生っぽい。せっかく年上受けなので、もう少し大人な感じが欲しかったかも。それにしても世がモテるモテる。顔のいい男はみんな世を好きになる法則です。中でも柳瀬さんのいい男ぶりがすごい。異次元の年上の魅力。後半に柳瀬さん視点の短い話がありますが、本当に素敵です。互いに大事に思っていても結ばれない切なさ。イケメン戸川の魅力も炸裂しています。イブの真相って、そうだったんだ・・的な切ない戸川パートがあります。モッテモテの世ですが、彼氏一筋なところが肝です。長い小説ですが、読みやすくて一気に読めました。
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  • ベイカーベイカーパラドクス

    暮田マキネ

    業が深い
    ネタバレ
    2025年11月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 実の兄弟もの。かつて神童と呼ばれていた兄・ユキは事故をきっかけに幼児退行& 部分健忘症になり、弟・臣はその状況を利用して、普通の兄弟ではやらないことを教え込んでいる。アウトラインだけ書くと弟がひどい人みたいだけど、そうせざるを得なかった心理状況が丁寧に描かれていて、とても切ない仕上がりになっています。ユキと付き合っていた美亜がナチュラルな明るさと前向きさを持っていて、BLにありがちな女子がひどい描かれ方をしているのとは違って、そこもすごく良かったです。あと陰の主役ともいうべきはヤマ!なんつーいい男なんやっ。言動の全てがカッコよくて、なのに全部さりげない。普通に臣よりいい男だけど、臣の場合はそのダメさゆえにハマっていく感じの人ですよね。ラストの、罪と嘘を内包しながら2人の関係が構築されていく様が、ホワホワした絵の中で凄みがあります。それを外野で全てわかって見守るヤマ。ドラマだ。シーモアおまけの美亜とヤマの彼女とのやりとりがまたよかったです。
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  • 1LDK恋付き事故物件

    幸崎ぱれす/陵クミコ

    巣穴にこもるヤマアラシちゃん
    2025年11月2日
    爽磨がツンツンなんだけど、やってることは本当に可愛くて、ツンツンの言葉もアレです、甘いお菓子に塩をちょっとだけ効かせるとより甘みが引き立つ的な・・。その効果あって、ただただ甘えてくる受けの何倍もかわいく見せちゃうマジックがかかっています。私は怖い話が苦手なので恐る恐る読みましたが、全く怖くない、むしろ人間味のある霊たちでほっとしました。爽磨と大毅の仲がギクシャクした時も、「そんな、私のせいで・・。ああ、この人たち私の話聞いてない・・」みたいに嘆く女の人の霊とか、どの霊もクスリと笑わせる感じです。エチは、ちょっとオヤジな癖が発動する大毅と、チョロかわの極みとも言える爽磨で、これがまたよい。出会いの2人の感じからして、「ええ、そんなに甘くなります?」とびっくりする溺愛モードに突入します。それにしてもこの作家さんの話は、どれも読みやすいですね。
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  • 本気の恋、いただきます

    餡玉/京一

    惣菜屋さんの店主と客
    ネタバレ
    2025年10月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 朝希は惣菜屋さんの店主という料理男子。ポイント高いです。だから料理シーンをもっと入れて欲しかった。できた料理を航平と一緒に食べるシーンは多いんですが、やはりここは料理シーンが欲しいところです。攻めの航平はイケメンすぎる作家という立ち位置なんですが、不摂生が祟って倒れたりするダメダメなとこも多くて、うまくイケメンのイメージが作れませんでした。あと航平は関西弁じゃない方がいいなあ、と。エチも「匂い立つような男の色気」とか「エロすぎる」とかの表現が点在するんですが、言葉が先行しているというか、読んでいてちょっと感じることが出来ず・・。エロすぎるエチって難しいんだな、と思いました。中編なので、ヘテロの航平とあっさりくっついたという印象です。
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  • 世界一やさしいQ.E.D.

    幸崎ぱれす/鷹丘モトナリ

    最初からラブ全開
    2025年10月30日
    尊が雨京のことを好きなのは誰の目にも最初からわかりきっているのに、肝心の雨京本人だけがそれに気づかず勘違いを連発するという、このパターン、何度読んでもいいよね、というお話です。お話は結構重い状況を含みながらも、シリアスよりはコメディに傾いている、理系男子の全力猛烈アプローチ!ラブレターは100枚超えのレポート。2人が付き合う際の懸念事項もあらかじめQ&Aが織り込み済みで、帝都大生の本領発揮。尊の専門用語だらけの長舌を、数学の苦手なはずの雨京が的確に読み解くのは愛の力なのか。こんなに自分の言うことを理解してもらったのは初めて・・と好きが止まらなくなる尊の暴走ぶりがほほえましい。中編でしたが、長編でもよかったなー。
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  • ブラコンを拗らせたら恋になりました

    幸崎ぱれす/佐倉ハイジ

    いやもうお腹いっぱい
    2025年10月28日
    ワンコは受けより攻めの方が好みですが、健の駄犬ぶりに受けのワンコの話も癖になりそうです。割とあっさりと両思いになるんだけれど、両思いになってからも「耐える攻め」と「無自覚に煽る受け」の話が延々と続いて楽しすぎでした。ちょっと脳筋で小悪魔の健に翻弄されるお義兄ちゃん!!修行僧もかくやという忍耐があっぱれです。ほんとーに甘々でしたね。そういうのをただただ楽しみたい人にぴったりの、ひたすらかわいい溺愛を楽しめます。
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  • 黒竜の王弟殿下は孤独なオメガの王子を寵愛する

    幸崎ぱれす/笠井あゆみ

    お兄様っっ!
    2025年10月27日
    不器用&誠実なラルフと、健気&無垢なシオンのカプもすてきですが、何といってもイチオシはヴァレリーお兄様!柔和な王としての振る舞いの下に隠しているなんでもお見通し感と、明後日の方向にすれ違ってる弟カプをおもしろがっている食えないとこがすてきすぎます。ただの脇役じゃないですよね、この存在感。この兄メインの話が読みたい。
    当初は無知でもあったシオンですが、ラルフの愛を得てからは人としての情感を取り戻し、後に幽閉されていた時に読んでいた本の知識が役立つという話のもっていき方が気持ちいい。
    それにしてもかわいいカプです。互いの「好きー」が溢れている。全編ほぼなんの心配もなく安心して読んでいられます。後は、お兄様の恋が読んでみたいなー。
  • ふしだら者ですが

    中原一也/小山田あみ

    きました魔性系オヤジ受け
    2025年10月26日
    冒頭のコメディはどこへ?という後半の怒涛の展開にビビりました。そんなどシリアスな感じになります?それと妖精の話が最後まで「あれは何だったのかな〜」という終わりで、思ったラストと違うところに連れて行かれました。でもおもしろかった。高森が「お前みたいな昼行灯がいいってやつだっている」というセリフ、いいですねー。まさにそれ。魔性系昼行灯お股はゆるゆるです、が皆川という男です。その手のふわーっとした中年男の書き方がうますぎる。高森の一途で不器用で甘党なところもクる。
    それにしても妖精の真相って何だったのでしょう?
    いいね
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  • 蜜の部屋【イラスト入り】

    藤森ちひろ/せら

    ワンコとワンコ
    2025年10月26日
    どっちも犬っぽいです。大学生一年生×大学修士課程学生の年下攻めとなっております。幼なじみなので、尚紀のガードがゆるゆるです。もっとも、尚紀は誰に対してもガードが下がってるのがデフォルトの子です。そういう子どもっぽく迂闊な受けが好きでない人には向きません。短編なので話に深みはなく、これはなんだかんだで両思いに落ち着くまでのイチャイチャを覗き見してる的な感じでした。普通に楽しく読めます。執着攻めを書かせるとうまい作家さんですが、短編ゆえにその辺もサラッとしてます。尚紀がどう出ても、「好き」が安定している貴広のワンコっぷりがかわいい。
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  • 王様と王様の初恋 隣国王家の年の差求愛譚

    名倉和希/笠井あゆみ

    違和感をうまく逃して読めるか
    2025年10月24日
    「俺が(国に)帰らなくても、どうにかなる」という王様のセリフに代表される違和感を、いかにスルーするかが、このお話を楽しむポイントかもしれません。タイトル通り攻めも受けも王という立場なんですが、「それって一国の王としてどーなの?」と感じたら最後、ずっとその違和感がつきまとう言動多数です。王という立場であれば、やはり自分の国を思う心をもつとか、どうしても自分より国民のことを優先して考えてしまう・・という人物であってほしい。王が国に帰らなくてもどうにかなるって、どうなんでしょう。どうしても2人に魅力があると感じられず、休み休み読みました。2人とも王じゃなくて大貴族の次男同士とかにすれば、楽しく読めた気がします。スタートの互いに一目惚れするシーンの勢いのままきてほしかったです。
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  • 極楽あると人は言ふ

    宮緒葵/草間さかえ

    粘着系攻め
    ネタバレ
    2025年10月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 攻め2人が、顔がいいからなんか耽美な感じで話が進みますが、これ、かなり粘ついた変質的なやつですよね?表紙でわかるように、複数の攻めがダメな人には地雷です。攻めの1人の濡羽(この名前もすごい)が、受けもバリバリいける人なので、鋼志郎に向かってお尻を向けちゃうようなトンだ行動をしてくれて、そこは私の好みからキッパリと外れていたので、星をひとつ減らしてしまいました。もう1人の攻めの天満は「ザ・漢」って感じで、安心できる変態でした。後半の高等学校のエピとかはあまりおもしろくなく、もっと濡羽と天満の変質的な愛情のあれこれを突き詰めてほしかったかな。後半は、ほぼ鋼志郎の学校の話にページ数がガッツリととられて、濡羽と天満の登場が少なくて残念。とはいえ、安定の狂った愛が花咲いていて、やっぱりこの作家さんの話はやめられません。
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  • 恋だってできる

    切江真琴/木下けい子

    すごいヘタレだぁ
    ネタバレ
    2025年10月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 個人的にはどちらもメガネない方が好きなんですが、今回はダブルメガネ!メガネがなけりゃ始まらないストーリーです。かっこいいイケボなメガネ男子、京(ドヘタレ・攻め)と、凛々しく漢気あるメガネ男子、一咲(ヘテロ・受け)のコメディ感散りばめられてる、とっても楽しいお話でした。性の不一致から過去にフラれる経験を繰り返したせいで、んもう、ここってとこでとんだヘタレになり腰が引ける京を、広ーい許容量で「ま、あんまりこだわらなくてもいっかー」みたいに鷹揚に構える一咲がカッコ良過ぎます。コメディっぽく話が進むんだけど、恋愛の方はシリアスで、「早くくっついてー」と思いながらどんどん読んでいく感じです。ラストの温泉エチが幸せすぎて、お腹いっぱいになります。読後感◎なお話です!
  • 木陰の欲望【単行本版(電子限定描き下ろし付)】

    暮田マキネ

    スピンだった
    2025年10月13日
    読んでいて「あ、知ってる」という感覚が強くなり、途中で「つむぎくん〜」のスピンだと気づきました。「つむぎくん〜」でやけに存在感を放って出てきたお兄様と庭師さん、やっぱりあのままじゃ終わらなかったんですね。お兄様、熱が低ーい感じなのに粘度が異様に高くて、さらに病弱でその病弱さまでも瑞季を得る手段にしてる感じの仄暗い攻めでした。お日様みたいな瑞季と対照的で、だからこそ手を伸ばして欲しくなるんでしょうね。瑞季は、なんかもう絆されるというか引きずられるというか、でもあんなに欲しい欲しい言われれば、そうなるよね、と納得の展開。この漫画家さんのお話はどれも吸引力が半端ないですね。
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  • 英国紳士の意地悪な愛情

    神香うらら/椿森花

    イギリス→日本
    ネタバレ
    2025年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いつものテイストの安定の作家さん。今回もおもしろかったです。両思いになるまで怒涛の展開で、なのに最後、和がローレンスに思いを告げるシーンがあっさりで、そこがちょっと不満ポイントです。しかし今回も、これからおもしろくなると言うところでエンドになって、この作家さんはなんでいつもこういう終わり方なんでしょうか?クライマックスをきちんと堪能したいのに・・。あとタイトルに「紳士」とありますが、ローレンスが紳士なシーンが出てこなくて、むしろ意地悪の連続だったような?でも相変わらず心理描写がうまくて、一気に読みました。
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  • 英雄はアンブロシアを喰む

    小綱実波/円陣闇丸

    びっくりした!
    ネタバレ
    2025年10月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ なんとなくフラーっと無料分の前半を立ち読みして、「おお、謎の美貌ボディガードと売れない美人俳優の話ね」くらいの認識であらすじも読まずに購入したら、ビックリの異世界神話転生ゴージャス版が待ち受けていました。「え、え、イーサンと藍のラブは?」と思いつつ、ニキアスとアンブロシアの怒涛のラブ&バトル・・という軽い表現では追いつかない激重ストーリーでした。冒頭の印象と違ったのでずっと「え?」と思いながら読んで、「え?」と思いながら下巻をポチり、「え?」と思いながら読了。期待の方向でなかったのですが、期待以上の面白だったかも。とにかく脇目もふらずに藍に一途なニキアスの愛がすごすぎる。藍は果実ゆえに、悠斗の言うところの「純情ビッ◯」でしたね。そこもいい。個人的には藍とカイロス、ニキアスでもう一悶着あってほしかったのですが・・。とにかく壮大なスケールの異世界神話転生で、ラストは胸がいっぱいになりました。
  • 人をダメにする課長【SS付き電子限定版】

    鯛野ニッケ

    ダメになるわ〜
    2025年10月11日
    課長のぽよよん具合と、ポンコツスレスレの恋愛の鈍さに「どーなの、それ」とも思いますが、あの課長のポヤポヤビームにかかると、「まあそういうこともあるよねー」と許せちゃう。須田くんが素ですてきだし、中原も姪っ子ちゃんも一生懸命自分の人生を生きていて、嫌な人がいません。不満と言えば、やはり朝チュン的な2人の初めてシーンでしょうか。そこ、そこは描いて〜っ。あと甘々な後日談とかもっと欲しい。お願いします!
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  • 下町暮らしのセレブリティ

    海野幸/笹原亜美

    ときめきはないけれどテーマ性はある
    2025年10月7日
    子ども食堂、ワーキングプアー、BL、御曹司と、色々な詰め合わせです。一冊読む間に、10冊くらい別の本を挟んでなんとか完読しました。いい話なんだけど、先を読みたいと思えなくて、この作家さんの本にしては読了まで苦戦しました。どきどきするやつがないんですよね・・。どちらもいい人ではあるんですが、今回は全然心に入ってこなかった。春川も隆二も、もう少しやりようがあるような。ときめき、大事です。もはやフィクションの世界でしか出会えないので・・。
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  • 机の下の秘密のやり取り「社長、会議に出てください!」番外編【電子限定版】

    海野幸

    仕事ができる男たちの恋愛
    2025年9月21日
    現在、本編のシリーズでは3巻まで出ていてまだ続きそうな嬉しい予感がしますが、こういう小話的な日常の一コマを描いたのもいいですね。どんなに巻を重ねてもダレないとこがすごい。結果的にスーパー営業マンの重治ですが、その結果を出すまでに、思い悩んだり努力を積み重ねたり。この作家さんの書く本はほとんどが高得点のおもしろさですが、このシリーズはトップなんじゃないかと思います。本編では、仕事に忙殺されると恋愛の部分を忘れがちになる2人。でもこのショートは仕事の中にも、ちょっぴりの甘さがあって、そのほのかな甘みで大満足してしまいます。うまい。おもしろい。
  • 営業成績トップなのは読心術でズルしてるせいです

    川琴ゆい華/炬太郎

    お仕事BL!
    ネタバレ
    2025年9月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読心できる異能の持ち主、友琉。ライバルの久慈の心をのぞいたら、「めっちゃいい奴やん」となって、勢いでベッドイン。その日を境に異能が消えて、追い詰められる友琉の心理状況がおもしろい。で、久慈のアドバイスもあり初心に返って地道な営業努力するお仕事BLに加えて、地面師なんかが登場し、息もつかせぬハラハラ展開でした。お仕事面も面白いし、BL面でも久慈の一途なスパダリ感と、友琉のいじっぱりで素直なとこと、読み応え抜群です。それにしてもあの異能は、なんだったのでしょうね?
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  • 初恋ドローイング

    安西リカ/みろくことこ

    天真爛漫受け
    2025年9月15日
    高校生から大学生まで。芸術家の卵の2人。攻めの堂本は天才で、受けの連(主人公)は努力肌タイプ。高校生から大学生という設定なので、連が素直すぎです!「俺のこと好きだよね、と確認したい」・・すごい。かわいい。天真爛漫が過ぎる。堂本が無口なくせしてヤキモチ焼きで彼氏力高いのもよい。連は社会人になってもこの調子で素直さ全開で堂本に愛でられるんだろうなーとか、想像広がります。最初は嫌なヤツとして登場した諏訪が、後半おもしろキャラになってて笑いました。
    こういう、かわいいお話もいいなあ。
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  • バイバイ、ハックルベリー

    一穂ミチ/金ひかる

    ためらいながら手を伸ばす
    ネタバレ
    2025年9月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生同士らしいピュアな感じを楽しみました。「好き」を確認しあった後、そんなにモダモダする?ってくらい槙志が及び腰になって、ついには「友達に戻ろう」まで状況的に追い詰められますが、塁の明るさと前向きさに救われました。塁は天真爛漫キャラですが、きちんと槙志と向き合おうとするところに好感もてます。その辺の書き方がうまくて、優柔不断ぽい槙志も含めて愛しいです。
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  • 恋はときどき赤信号

    月村奎/須坂紫那

    行きつ戻りつの恋の進展
    2025年9月7日
    愛斗が咄嗟についた嘘からどんどん変な方向に行く恋の迷子っぷりを楽しみました。大智が本当にいい子で年下のかわいさもあって、この作家さんのいつもの年上余裕攻めもいいけど、こっちも萌えます。道の駅デートを重ねる様子が生き生きしていて、きっと作家さんが道の駅とか好きなんだろうな、と感じました。市場籠という初めての言葉を画像検索しちゃいました。こういう、恋愛以外の描写も読んでいて楽しい。肝心の恋愛の方は、大智が全くブレないので、安心して読み進められます。でも当て馬・水田にもう少し当て馬の仕事をしてほしかったかな。分からず屋の愛斗父は、最後はお母さんの逆襲でワタワタしてるのがプチザマァっぽくて、急にかわいい感じになりましたね。マイノリティの問題を、重くなりすぎない程度にいい塩梅で盛り込んでいるところもよかった。いつも思いますが、この作家さんのお話にはときめきがあるなー。
  • 透明で青い

    伊達きよ/赤原ねぐ

    かっこかわいい高校生同士
    2025年9月7日
    どちらもビジュアル強めなカプです。そしてどちらも初めて同士!!初々しいです。どちらも顔がいいせいで嫌な思いもして顔がいいなんていいことないくらいの勢いなんですが、好きな子にだけはかっこいい(きれい)と思って欲しくて、そんな自分に「カッコわるー」って幻滅して・・。全てが青春な感じでした。そして、チラチラ出てくる美鶴の幼なじみが何が起こっても泰然としていていいんですよ。後半では大学生編がスタートして、でも初々しいままでした。なのでエチはホントチラーっとあるくらいです。どちらも相手に自分の気持ちを素直に話すのですれ違いとかもなく、スイスイ読めます。
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  • 君と暮らせば

    安西リカ/古澤エノ

    日常描写が光ってる
    2025年8月18日
    古い昭和の住宅、音質のいいプレーヤーから流れるいろいろなジャンルの音楽、丁寧な食事風景、カーテンから洗う大掃除・・と、日常の様子を読んでるだけで気持ちいい。ここにBLが絡んできて、最高か!という本でした。全力で外面を整える八木兄のザマァがもう少し欲しかった(小糸と八木のラブラブな様子を見て歯ぎしりする程度のやつでいいので)ですが、ふんわりした小糸に引きづられている八木は、最早兄の鼻をあかすことはどうでもいいことになったんですね。シェアハウスの住人が、大学のキャンパス移転のせいで希望者がいなくなり、結果小糸と八木の二人きりになるという展開もおいしすぎる。少なくとも火事や水漏れで片方が転がり込んでくる展開よりは自然で好き。途中、大家の息子、服部(仮)が登場したときは八木兄を超えるストレスになりましたが、結末にもびっくり。八木の「小糸を大切にしたい」思いと、本来の腹黒なところが行ったり来たりするのもすごく好きです。もう「うまい」としか言いようのない作家さんですね。
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