刺激が強くて、好き嫌いがわかれる作品です。ケダモノ…とある通り、生死と欲望がドロドロと畫かれています。ヘヴィでハードなのを探していたのですが、自分で期待したモノを軽く超えできました。想像力豊かだと、胃にくるかも?そこもイケます!な方には、鳥
肌が立つ作品。作品の案内やレビューは必読かもしれないです。グロいし、エロいし、いやエロもグロだし、そこに違うグロまで乗ってくる。ハピエンなのかも、もう判断しにくい。布教するなら、北野監督のヤクザ映画とか大丈夫ですか?ってまず聞きますね。二転三転していく思惑に絡め取られる17歳の少年・廉と、愛が重いというか愛という概念を暴力で形にするケダモノ若頭九堂。欲しいという欲望の先にその身すらも喰らいつくしたい、己の一部に取り込みたいという衝動。不幸だからヤクザになるのか、不幸を不幸で終わらせないからヤクザなのか。ケダモノに言葉が通じないって、こういう事なんだなって思いました。見初められた廉も、かなりヤンチャというかぶっ飛んでるのに恐怖にすくむ姿が、あっまだ彼はこっち側の子なんだと認識がおかしくなります。それでも高評価なのは、自分も含めてこの世界観にハマる人がいるからでしょうね。この作品にはスマートインテリヤクザは登場しません。溺愛で囲い込みもしません。そういった愛し合うヤクザものではないので、表紙のイラスト買いには注意です。
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