もっと話をすればいいのに。もっと素直になればいいのに。でも、そうはできないもどかしい2人の立場。片思いを秘めたまま騎士であるヒロインは弟子のヒーローと政略結婚をする。ヒーローの王女への想いをわかっていながらの自虐的な結婚。それはヒーローの身
分をあげて王女に相応しくするため。それがヒロインのヒーローへの愛し方。ヒーローはそれを知らず剣の師匠として尊敬するヒロインが自分の気持ち(王女を愛している)を知りながら政略結婚をすることに裏切りを、怒りを覚えるようになる。しかし、結婚生活を送るうちにヒロインへの気持ちに気づき始め、こんなに拗れる前に、初めからやり直したい。と終盤にヒーローが後悔をする。天涯孤独で愛情というものを知らずに育ったヒーローは、結婚してから王女への想いが愛とは違うことに気づく。それを正せずに周りが先回りしてしまい自分ではどうにもできないもどかしさ。読んでいてモヤモヤしつつ切なさも込み上げてくる。2人でよく話し合え、と周りからのアドバイスが再三あるけど素直になれず、またその時間もなかなか取ることができないほど2人は事件に巻き込まれる。まぁ面倒くさい!早く話をしろよー!と叫びたくなる。ハピエンまで長い道のりです
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