本編のケモ耳種族の成り立ちは、今流行りのウイルスがモチーフなのかなと思いきや、刊行がそれよりもずっと前になるんですね。近未来の予言書のようで、少しゾクッと来ました。主人公がそれぞれ別の短編で構成されていて、独特の世界観に最初は読みづらいかな
と思いましたが、流石は木原先生。どんどんストーリーに惹き込まれました。エロは少なめですが、私のようにBLばかり読んでいる人間は刺激に慣れてしまっていて、心理描写やシチュエーションがしっかりしていないとエロがどんなにたくさんあっても萌えないので、全体的な流れの中に必然的にラブシーンがあるという構成がとても好ましく感じられました。1巻よりは2巻、2巻よりは3巻と、巻を増すごとに面白くなっていくところも素晴らしいです。この設定で描きたいものがたくさんあるんでしょうね。今のところ一番好きなのは4巻です。
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