1度目は他人の意識に入り込んで(?)体を借りたような状態で異世界の王子と恋をした主人公が、2度目は自分自身の体で異世界に転生して、恋した王子と再会するお話です。
ちょっとややこしい設定ですし、なんじゃそりゃと思う部分もありますが、この設定
のおかげで、彼と恋した記憶は確かに持っているのに見た目が全く異なる姿での再会となり、彼に全く気づいてもらえないというもどかしいストーリーが成立したと思えば、こういうシチュエーションに萌える人にはかなり楽しめる作品だと思います。
私はすれ違いとかが大好物なので、一気読みしてしまいました。
こんなややこしい設定な上に、なぜか1度目から10年後の世界になっているんですよね。
王子だった彼は、冷酷非情と言われる王になっていました。
転生した主人公・翠は黒髪ショートカットだった為、男の子と間違われた流れでそのまま王宮で働くことになります。
そして再会を望んでいた愛しの王とは、会話する機会さえないまま1年が過ぎてしまったある日、お風呂を避けコッソリ水浴びしていた所を偶然王に見つかってしまい、そこから彼との距離がいっきに縮まってゆくことになります。
すっかり大人の男になり、冷たく人を寄せ付けない壁を作る彼に対して、昔の面影を探し求めてしまう翠。
一方王・ムスタファの方も、10年前自分の前から姿を消した唯一愛した女の面影を、なぜか翠に感じ始めて戸惑います。
そんなもどかしい距離が、徐々に縮まっていく様子にドキドキ、キュンキュンします。
エロも満載です。冷酷非情と言われるだけあって、ドSな部分にグッときました。
そこで無理やりしちゃうの〜?!とか思ったりしましたが、日頃から女を抱きまくってるのかと思いきや、翠だからこそ衝動が抑えられなかったことがムスタファから明かされると、もうたまらなくキュンキュンしました。
それにしても翠の中身に惚れてくれていて本当に良かったなと思います。
1度目に意識だけ乗り移っていたミーシャ、ちょっと可愛すぎたでしょう!
金髪碧眼の美少女で爆乳とか日本人絶対敵いません。
ミーシャの見た目だからこそ好きになった部分は少なからずあると思うんですよね、王子…。
意識は翠だからって、彼が抱いたのも10年間抱きたいと思ってたのもミーシャだと思うとちょっと複雑な気持ちに。
あとエルヴァンは一体何だったんだ。
ジャンはもっと活躍してほしかった!
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