2016年に創刊40周年記念終刊号が発行された幻影城誌。その発行に際して、京堂司名義の作品が栗本薫の手によるものであることが発見されて話題を呼んだが、本書は京堂司名義作品のすべてを収録、この名義による作品は他に一切ないことからあえて書名を「京堂司掌編全集」とした。熱烈なSFファンであった若き栗本薫による、日本SF揺籃期を彷彿とさせる掌編12編は、大河小説グイン・サーガの作者の、また違った一面をうかがわせる。解説は京堂司発見者の野地嘉文氏。【目次】23世紀のラッシュアワーACT/1 星間急行ACT/2 ポーの末裔ACT/3 物質電送ラッシュACT/4 満員電車の中で23世紀のポップスACT/1 P・RACT/2 イメージ・チェンジACT/3 未来の寝床ACT/4 怨念革命専科ACT/1 マイコンピューター革命ACT/2 産学協同革命ACT/3 サイボーグ革命ACT/4 ……革命?解説 野地嘉文