大抵鈍感なヒロインってなんか鼻につくものですがレーネは面倒な繊細さは持ち合わせておらず、芯が強く屈託のない真っ直ぐ可愛いアホな子なのでさもありなん、となんだか受け入れられます。
吉田とのやり取りが面白すぎて大好物なんですが、それ以上に王子
が無口すぎてもはやチンパンジーとかの方が意思の疎通出来そうなキャラ設定で、王子なのに扱いが雑すぎるところがツボりまくってます。しかも最初はシカトされてたのに(もしかしたら本当は三点リーダで返事してたのかも!?)、仲良くなってきたらなんとなく分かるようになってきた。と言う状態からテレパシーくらいの勢いで「」から長文を理解できるようになっててものすごく笑いました。レーネの脳内でも雑に王子呼ばわりしてるし笑
クソダサネーミングもちゃんとクソダサいし、皆でわちゃわちゃ楽しそうでキャラが生き生きしているのに初々しく恋する若者たちの様子もしっかり描かれていて、ボリュームに応じて隅々まで芸が細かくて作者さんの人を楽しませる才能が溢れていて楽しいです。ライトノベルと言いながらボリュームはありますが中身はしっかりライトノベルなのでサラーっと読めます。気になる要素はまだまだあるので先が楽しみです。
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