スピンオフのマクシムとサラのお話を先に読みました。こちらが本作とのことで探して購入。スピンオフでは有耶無耶になっていた事柄がこちらで伏線を拾うような形で判明したので納得でした。スピンオフも手に汗握るサスペンス的要素が満載です。大きく分けて二
つの犯罪がそれぞれの物語に織り込まれていたのですね。本作はアリーチェの儚い中にも賢さ強さが物語を引っ張り、スピンオフではサラの一途さ健気さが切なさを誘いました。どちらも蓋を開けるとヒーローの溺愛で。そして近侍たちの会話に笑いをもらい、飽きることなく308ページを読みきりました。
今作は天使のようなアリーチェから明かされた過去が壮絶すぎて、その場にマクシムまでいて聞くことに心が痛みました。皇帝の揺るぎない愛情と、黒狼皇帝と言われながらもアリーチェの前ではワンコ皇帝になるところが可愛くて微笑ましく、まだまだヒーローヒロインたちの続きを読みたい!と思わずにはいられません。イケメン揃いの近侍たちのお話もあれば楽しそうですね。
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