「煮売屋お雅」シリーズ第二弾!
腹を空かせた町人たちが頼りにしている、
旬のお菜をたっぷり揃えた「旭屋」。
見世の主であるお雅は、おかみさんたちの希望で、
桃の節句に合うお菜をこしらえることに。
年に一度のお祝いのために知恵をしぼるお雅だが、
雛祭りを喜べない娘がいることもわかり――。
「旭屋」を取り巻く、温かくて少し切ない人間模様を描く傑作時代小説。
<収録作品>
子どもたちが拾った野良猫の「貰い手探し」をお雅は手伝う 「ひろい猫」
怪我をしたお雅の代わりにお妙が下ごしらえを任されるのだが… 「寒のもどり」
父を探しに上州からやってきた娘の面倒を、「旭屋」でみることに 「別れのやきまんじゅう」
娘たちを元気づけるべく、お雅は「旭屋」で雛祭りをひらく 「旭屋のひなまつり」
読み書きが苦手な真吾のために、お雅が思いついた妙案とは 「いろはに初かつお」