情報技術の激流に飲み込まれないために
考えておきたい基本の10テーマ
1.プライバシー①:なぜプライバシーが問題になるのか?
2.プライバシー②:プライバシーを守ることは難しい?
3.有害情報:規制すべきか、自由を守るべきか?
4.知的財産権:知的財産権という不思議な権利
5.情報機器の信頼性:コンピュータの失敗の責任は誰がとる?
6.情報の信頼性と匿名性:ネット上の情報を信頼してはいけないのか?
7.携帯電話の倫理:電車の中でのケータイ通話はなぜルール違反なの?
8.遺伝情報と遺伝子診断:遺伝情報の利用が進むとどんな問題が生じるか?
9.内部告発:内部告発をするのは悪いことなのか?
10.情報化社会と民主主義:電子化がどんどん進むと社会はどう変わっていくか?
スマホ,SNS,ビッグデータ,AI,遺伝子診断など,
情報技術の進歩はすさまじく,それによって社会も大きく変わってきている.
しかし,どんなに新しい情報技術でも,知的財産権,プライバシー,信頼性・匿名性,
規制と自由などといった,古くて新しい基本的な問題をはらんでいる.
本書は,それらの問題を,マンガと解説の組み合わせで課題と論点を知り,
自分で考えることができるようにした,現代人必読の入門書である.
目まぐるしい情勢変化の中で,新しい情報技術と向き合うときに何に気をつければいいか,
柔軟に対処していける素養を身につけてほしい.