『お隣さんってば料理上手のイケメンだけど、すごく面倒くさい』
二人の出会いは最悪だった――。
隣室の萱代が振る舞ったのは、感動を覚えるほど美味しいパスタ。
「ワタシだって料理ができる!」
料理の腕を証明したくて百合子もパスタをご馳走するのだが……。
「これはローマ人に対する冒涜だ」
辛辣すぎる感想と圧倒的な料理の蘊蓄に打ちのめされてしまう。
それでもやっぱり美味しいパスタを作りたい! そこで百合子が萱代に願いでたこととは……!?
感動のパスタに出会ったズボラ女子が、再び料理にいどむ物語。
※特典として、書き下ろし特別掌編【バターと未読と青い深皿】を収録しています。