とある理由から「いわくつき」と呼ばれるようになった伯爵令嬢・ジュリエは縁談が途絶え、おひとり様生活を満喫していた。そんなある日、王弟殿下・ルーファスから突然婚約を申し込まれる。
「夫婦の触れ合いも跡継ぎも必要とはしていない」
ところがルーファスは、条件に合うお飾り妻を所望しているだけのよう。恋愛に懲りていたジュリエにとって白い結婚は好都合!と婚約を承諾したのもつかの間、ルーファスがむかし出会った不敬な少女をずっと探しているという話を耳にする。その少女とはまさにジュリエのことで―!? バレたら断罪される…と焦ったジュリエは、離婚してもらうべく悪妻を演じることに! しかし彼女の悪妻っぷりは周囲の人々をなぜか虜にしていき…?
「君なしではもう、生きていけない」
さらに、嫌われるどころか旦那様も激甘に豹変!?