「この千年間、あなたに再び巡り合うために生きていました」
幼いころ両親を亡くした弥白は、引き取られた叔父の家で虐げられて育った。
ある日身体の中に眠っていた弥白の前世・カグヤと入れ替わり、2人は協力して苦難を乗り越えようとする。
その後名家の主・氷雨が求婚に訪れ、前世の記憶を思い出すよう迫った。
彼は前世の宿敵であり恋人で、カグヤと再び巡り合うために千年の時を生きているという――。
一章 カグヤ姫の結婚
二章 結婚生活
幕間 千年の孤独
三章 帝都での買い物
四章 鬼の呼びかけ
幕間 氷雨と帝
五章 月からの使者
幕間 氷雨の決意
六章 目覚め
七章 カグヤの死
幕間 弥白の初恋
八章 最期の願い
九章 月の都
2016年『お前を、祝ってやろうか!?』で第5回講談社ラノベ文庫新人賞の佳作を受賞し、作家デビュー。2018年第1回小説家になろう×スターツ出版文庫大賞で『あやかし食堂の思い出料理帖』がほっこり人情部門を受賞。
著書に『狼様の運命の花嫁』『蛇神様の不都合な運命』(マイナビ出版)、『白龍神と月下後宮の生贄姫』(スターツ出版)、『鬼束くんと神様のケーキ』(アルファポリス)などがある。