近年、中高生の英語力を伸ばしている東京都。その背景には一体何があるのか。
「話すこと」の評価が行われずに来たのは、適切な方法が見つからずそれができなかったからにすぎない。現在は、ICTや既存の蓄積されたノウハウの活用などの工夫により、それが可能となっている。英語は実技の側面が強い。暗記や読解は苦手でも、聞いたり話したりするコミュニケーションは得意な生徒もいる。そのような生徒を適切に評価しないのは不作為による過誤とさえ言えるのではないか。
スピーキング・テスト――いまやらなければ、日本の英語教育はさらに10年遅れてしまう。