2025年1月、米大統領に返り咲いたドナルド・トランプ氏は、
「アメリカ・ファースト」を掲げ、矢継ぎ早に攻撃的な政策を打ち出した。
世界は不確実性の暗雲が垂れ込め、社会の分断、国家間の亀裂が深まっている。
日本の進むべき道はどこにあるのか──。
内政、外交、安全保障、移民政策などの影響や課題、背後に潜む社会の変化を
第一線の専門家が多角的に分析。
【目次】
第1章 第2次トランプ政権の展望
──変わらない分断構造
前嶋和弘(上智大学総合グローバル学部教授)
第2章 極右ポピュリズムの波ともう一つの欧州像
渡邊啓貴(帝京大学法学部教授)
第3章 局面が変わった米国の移民問題
――「平常」への復帰に向けた苦闘
安井明彦(みずほリサーチ&テクノロジーズ調査部長)
第4章 欧州における移民・難民をめぐるポリティクス
岡部みどり(上智大学法学部教授)
第5章 アメリカ・ファーストとポスト・プライマシーの国際秩序の行方
――リベラル覇権秩序の次にくる世界とは
森聡(慶應義塾大学法学部教授)
第6章 「NATOによる平和」の可能性と課題
――ロシア・ウクライナ戦争と欧州秩序の変容
広瀬佳一(防衛大学校総合安全保障研究科教授)
第7章 第2次トランプ政権とデジタル政策
──現状と展望
生貝直人(一橋大学大学院法学研究科教授)
第8章 米欧の「グリーン政策」とその行方
――第2次トランプ政権がもたらす変化
安藤淳(日本経済新聞編集委員)
第9章 グローバル・ガバナンスの理想と現実
刀祢館久雄(日本経済研究センター研究主幹)