巨星墜つ。2025年6月3日、その訃報が流れた朝、
多くの人の脳裏にこの成句が去来した。
東京六大学で華々しく活躍し、巨人軍入団。
17年間の現役生活で打ったヒットは2471、ホームランは444。
15年間の監督生活ではリーグ優勝5回、日本一は2度達成。
だがミスターが放った光は、数字だけでは到底語り尽くせない。
引退直前のレポートから、評論、ロングインタビュー、豪華対談、座談会、証言集、
そしてノンフィクション。「文藝春秋」および「週刊文春」に掲載された傑作記事で、
昭和100年に逝った不滅のヒーローの言葉と
唯一無二のドラマを、改めて噛みしめてみたい。
【目次】
巻頭グラビア
弔辞 王貞治/松井秀喜
英雄・長島茂雄が消える日
さよなら 百恵と90番
*インタビュー&対談「ミスター、大いに語る」
インタビュー1
対談 江川卓「生まれ変わったら、投手? 野手?」
対談 村上龍「素晴しいキューバ野球」
対談 山田久志「12年ぶりの監督復帰に、熱く、激しく燃えてます」
対談 徳光和夫「10・8決戦と日本シリーズ、知られざる勝因」
対談 阿川佐和子「試練も逆風も、心で泣いて、明日は勝つ」
インタビュー2
対談 王貞治「夢のドリーム、ON対決を越えて」
対談 加藤良三「天覧試合、至福の本塁打を語る」
対談 阿川佐和子「リハビリは嘘を言わない」
インタビュー3
*証言「みんなのミスター、私だけのミスター」
私の「長島茂雄体験」、とっておきの話
座談会 ねじめ正一×南伸坊×赤瀬川源平
証言 中畑清
証言 松井秀喜
ノンフィクション 長嶋茂雄と五輪の真実