◆まわりを困らせる「他責グセ人間」の精神構造と対処法
「今、私が不幸なのは、親のせい」
「給料が安いのは、会社のせい」
「この失敗は、ちゃんと教えてくれなかった上司のせい」
「私がちゃんと働けないのは、政治が悪いから」
このように、トラブルの原因や責任を
何でも他人や環境のせいにする人、あなたのまわりにいませんか?
そんな人を「他責思考」な人と呼びます。
◆心理学的見地からは、
「他責思考は、自己責任を回避し、失敗や問題から自分を守るための防御機制の1つで、誰にでもある思考」
といわれています。
問題は、他責思考が強いかどうか。
◆他責思考が強いと、次のようなデメリットを生み出します。
◎自己成長の機会を失う。
◎人間関係が悪くなる。
◎チームを乱す存在になる。
◎ストレスが増える。
◎攻撃的な言動が多くなる。
◎変化への対応が遅れる。
そんな残念な「他責思考」が生じる心理的メカニズムとともに、
他責グセのある人の特徴や対処法、
まわりの人が他責に巻き込まれないために、
他責思考の人とどう向き合い対処すべきかを
徹底解説したのが本書です。
◆著者は、「他責思考」をはじめ、心の不調や悩みを抱える
6500人超の心のサポートをしてきた産業カウンセラー。
著者いわく
「精神的に一番安定し、理想的なのは、
ほどよく自責、ほどよく他責」。
この理想形を目指すために、本人はどうすればいいのか、
まわりの人はどのように対処すればいいのかを、
事例を交えながらわかりやすく解説します。
◆本書の内容
・第1章 相談事例から見る「他責思考」のパターン
◎職場や家族に潜む、「他責思考」の人たち
◎【CASE1】私が不幸なのは、すべて親のせい―桜井明子さん(仮名・40代)
◎【CASE2】すべて会社が悪い―浅原道子さん(仮名・50代)
◎【CASE3】すべて政治が悪い―田中洋平さん(仮名・40代)
◎【CASE4】「運」が悪い―伊藤翔さん(仮名・20代)
◎【CASE5】異性を敵対視する―鈴木陽介さん(仮名・30代)
◎【CASE6】スピリチュアルに傾倒―梅田美恵さん(仮名・30代)
◎【CASE7】「病気だから」―篠原美保さん(仮名・30代)
など
・第2章 「他責グセ」の人の心の中では、いったい何が起こっているのか?
◎他責思考がクセになる要因
◎他責思考の固着要因は2タイプ
など
・第3章 「他責グセ」の人が増えている理由
◎保身の時代―他責グセの人が増えている理由①
◎行きすぎた「あなたらしさ」―他責グセの人が増えている理由②
など
・第4章 「他責思考」がもたらすデメリットと影響
◎自分で気づきにくい
◎孤立していく―他責思考グセの残念な影響①
◎自己成長が鈍化する―他責思考グセの残念な影響②
など
・第5章 もし自分が「他責グセ人間」かもと思ったら
◎「他責グセ」は気づきにくい
◎「痛み」は誰かに代わってもらえないことを知る
など
・第6章 「他責グセの人」との上手な付き合い方
◎他責グセのある人とかかわる人が、事前に心得ておきたいこと
◎相手の存在を認める
など