新疆ウイグル自治区の現状は?
当局の声明や公開文書、「職業技能教育訓練センター」元収容者による告発、研究者の論考、
そして「カラカシュ・リスト」と呼ばれるリーク文書等から考察していく。
一般的に「ジェノサイド」の実態に迫るためには、まさに「ジェノサイド」の進行中に、資料を集められるだけ集めて分析することが肝要だと言える。「ジェノサイド」の歴史を見れば明らかなように、「ジェノサイド」を引き起こした体制が根本的に転換されない限り、後年になればなるほど、かえって真実に辿り着くのが難しくなるからだ。
(本書「序章」より)
【本書主な内容】
序章
第1章 ウイグル族・ウイグル問題とは何か —回族やチワン族との比較から
第2章 中国当局の現場スタッフの観点から描く大量拘束の実態
第3章 「職業技能教育訓練センター」への収容理由に関する問題
第4章 漢族男性との強制的な婚姻、及び同化の行方
第5章 新疆ウイグル自治区内外における強制労働の疑惑
第6章 既婚女性に対する不妊手術の強制の有無に関する検証
第7章 労働教養所とは何か
第8章 労働教養所と「職業技能教育訓練センター」の比較
終章
考察ウイグル :公開資料・リーク文書等から探る新疆の真実(1巻配信中)