「逃がさない。離すわけがないだろう」下町の食堂「雄鶏亭」で働く平民・オリヴィアは、突然貴族屋敷へ連れて行かれ、自分がこの屋敷の令嬢ジェラルディンと“瓜二つ”だと知らされる。病弱な令嬢は隣国の伯爵家跡取りへ嫁ぐことが決まっているがその政略結婚の相手は、“海運王”と呼ばれる伯爵家の跡取り・リベルト。顔合わせの場は、彼の家が所有する豪華客船。オリヴィアに与えられた役目はジェラルディンの“身代わり”として船に乗ること。突然の依頼に戸惑うオリヴィアだったが、隣国で暮らせるよう取り計らってもらうことを条件に了承。偽りの令嬢として振る舞ううち、やがて二人は惹かれ合い――「言え、オリヴィア。俺のものになると」波間に揺れる豪華客船で始まる、身分違いの身代わりロマンス!この危うい船旅は、果たして無事に終着へ辿り着けるのか――。