八雲の代名詞ともいえる怪談集であり、『怪談』には「耳なし芳一」「雪女」など、伝承を文学的に昇華させた傑作が揃う。『骨董』は、古い器物や日常の風景に宿る霊性を描いた短編集。単なるホラーではなく、日本人が古来より信じてきた「魂」や人智を超えた存在を、洗練された文章で書き遺した怪異文学の金字塔。ハーンの教え子たちによる現代語訳で復刻。
●目次
『怪談』
原序
耳無芳一の話
おしどり
お貞のはなし
姥桜
術数
鏡と鐘
食人鬼
貉
ろくろ首
葬られたる秘密
雪女
青柳のはなし
十六日桜
安芸之助の夢
力ばか
日回り
蓬莱
虫の研究
『骨董』
幽霊滝の伝説
茶碗の中
常識
生霊
死霊
おかめのはなし
蠅のはなし
雉子のはなし
忠五郎のはなし
ある女の日記
平家蟹
蛍
露の一滴
餓鬼
尋常の事
黙想
病理上の事
真夜中
草雲雀
夢を食うもの