デビュー作ということで一話のページ数も少ないし、色々と仕方ないのかなと多目に見たいところですが、表題作にしてコミック化するほど、この赤ずきん〜のお話は人気だったのか?と疑問でした。
キャラ達のことも全然分かってない段階からキスされ、チャラ
男にお前を落とすと言われるお約束の展開。駆け足で物語は進んでいくし、何がなんだか…と思っているうちにご都合展開で終わり。
とにかく新鮮味のないストーリーでした。どこかで何回も見たぞ?って感じのシナリオで、そういう漫画が好きだったから、未熟ながらに頑張って描きましたという印象。新人さんだと思うと酷評するのも可哀想かなと思いますが、コミックのお値段はベテランさんと同じように売ってらっしゃるわけですし、やはりこのクオリティの漫画では買って損したなぁと思ってしまいます。
コマの見ずらさや、キャラ絵の可愛くなさなど未熟な点が目立っているように感じました。何より未熟なのはやはりストーリー構成ですね。イケメンにぐいぐい来られてはいっ終わり!じゃ何にも読者の心に残らないと思います。もっとキャラクターを掘り下げて描いてほしい。主人公を意思の強い女の子に描けたと作者さんは思っているようですが、男の子を殴ってばかりの小うるさい女で、チャラ男がどうして本気になったのか今一つ伝わってきませんでした。
漫画といえどリアリティ皆無なのもどうかと思いました…。まぁリアリティ<ギャグ路線をウリとして描いてらっしゃる作家さんも多いので細かいところは気にしない方がいいのかもしれませんが。
そもそも赤ずきんの劇の相手役になったから一緒に練習したかった、というのが近づくキッカケになったわけですが、なんで劇なのにいつも二人きりだったのかも不思議すぎました。ラストの舞台だけ、他の配役の人もいたようですが、肝心の舞台はチャラ男が台無しに…wあんなことされたら恥ずかしくて学校行けません(私は)。主人公を大事にしてる感も一切なく、勢いで今だけ惚れてるって印象のチャラ男は、やはり飽きたらさっさと主人公を捨てるチャラ男なのではないか?という未来しか想像できませんでした。
でもデビュー作なのでまだまだこれから画力も構成力も上がる可能性を持ってらっしゃると思うので、これからに期待しています。
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