2巻が出たときに「面白いからもうちょっと溜めて一気読みしよう」と思って15巻の表紙を見て存在を思い出したので一気読みしたけどあんまり進んでなかった。でもストーリーは面白いから続けて読もうと思う。役者として「コイツさえいなければ」という底なし
の劣等感も痛いほどわかります。それでも主人公はメンタルが強くて諦めない、本当にそういうところが面白いけど、リアルでは舞台に立つとき普通はこんな瞬発力はないです。とにかく筋トレ、ストレッチ、ボイトレの毎日で3日も休んだらまたゼロから鍛えないとステージでは動けないです。そしてこんな熱量で2回公演を連日となるともう命を削るでしょうから打ち上げに行く気力もなくなります。ゲネプロでさえウォーミングアップは欠かせないので、フィクションならではの『ウォーミングアップなしの素からの本番』ができるその瞬発力や圧倒的体力がすごくいいなと思いました。役から抜け出せなくなる感覚もよくわかります。私は切り替えが苦手なほうだったので役作りのときは期間を設定して日常的に役に入り込んでいました。おかげさまで本当の自分がどれなのかわからないまま、研究職のときは『医学者』として、接客業のときは『店員』として、芸術を習うときは『芸術家』として、今は自営業で24時間『店主』を演じて生きていて振り返ると人生は空っぽです。彼らのメリハリの付け方は本当に大事。
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