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血の轍 2

作品内容

暴走する母性という狂気…愛に殺される!

ママ、なぜ「あんなこと」をしたの!?

母・静子の突然の“異常行動”.
息つく間もなく
静一の自我を粉々に打ち砕く次なる“事件”が起こり…
幸せだった家庭は、静かに、逃げ場のない地獄へと
変容してゆく…

「惡の華」「ぼくは麻理のなか」「ハピネス」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の押見修造が満を持して描く最新作!!「究極の毒親」待望の第2集!!

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レビュー

血の轍のレビュー

平均評価:4.0 263件のレビューをみる

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高評価レビュー

親と子とは……………………
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 読了後直後の気持ちを書きなぐります。ぐちゃぐちゃにかき乱されました…。
作中、静一が母親に対して様々な感情を抱き、そのたびにどんな人物かというイメージも変わりますが、本当にひとことでいうと紹介文の「毒親」になるんです。たんに悪い親…ではなく。
私の可愛い子…と大切に思う気持ちはたしかにあったでしょう、自分次第でどうにでもなる弱い存在と都合よく扱った、追い詰める脅威に感じることがあった、親戚からの哀れみを受ける立場として仲間であった、まったくどうでもよい石ころのようなものだった、見せてくれた一面は全て本当だったのだと思います。
だからこそタチが悪い。ハナから邪魔者として扱って大嫌いだ!と宣言されれば子供も血縁という点に目を瞑れば親を突き放せますし、周りも支援できます。読者的にもやったれ〜!ボコスカ!爽快!となるでしょう。しかし…そうは…ならんかった…………。まさに毒の親です。子供の心をじわじわ蝕んで気づいた時には未来まで腐っていたという話でした。時間軸飛んだ時驚きました、何も考えられないまま、仕事ですらなにか判断しなくてすむようなものを選ばざるを得ないまま…時間だけすぎてしまった…………。
朝ごはんなににする?と二択かフリーで問うてくるのが何回かありますが、自分で選んで返す→母の顔色伺いながら→どもって返せない→自分の意思(ではない)で母の作りたそうなものを言う となってて、この質問を追えば関係性まで分かるという… 印象にのこるやりとりですね
朝ごはんのチョイスとして肉まんとあんまん、に違和感があるのも正しかったのですね

最終巻まで読んでから完結していない(これから本編とは…………??????)ことに気づいて絶望していますが、小さい親孝行でもしながら続編を待とうと思います…
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10件
2022年12月9日
どえらいサイコパスホラー
正直8巻くらいまではつまらなかったです。あまり話は進展しないし、淡々と共依存親子を見せられて主人公も好きじゃないし何がしたいのと思いました。でも9巻ですごく話が展開して、11巻でもうこれは本当にすごいホラーだと思いました。
昔、悪の華を読んだ時、絵が下手な人だなと思っていたんですが、この作品ですごく絵が上手くなっていてびっくり。そしてその劇画的な絵が相まって11巻のどんでん返しやサイコパスな表情が本当に怖くて、引き込まれてしまいました。これまでを覆すような流れに本当にびっくりした。
表情を描くのが上手い人って、キュンとしたりドキドキしたり切なくさせたり、少女漫画の作家に多いんですが読んでる人の感情を動かすのが上手い作家っていると思うんですけど、逆に人の気持ちを逆撫でしたりゾッとさせたり嫌な気持ちにさせるという意味で描くのが上手い人もいるんですよね。この漫画は後者で、それも抜群に上手いと感じました。
予想もしない方向に話が転がっていって、正直これがどういう結末を迎えるのか全く予想がつかないし、なぜ主人公がこうなったのかという明確な答えは最後までもらえないかもしれないし、モヤモヤしたまま終わるのかもしれないけど、続きが楽しみなことに変わりはありません。
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13件
2021年9月16日
しんどい
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ しんどいです、誰がって、この漫画を読んだ私が。
母親と息子の、まだこの世にない名前のない異常な関係性。主人公の息子が13歳で、ちょうど社会との扉を開けて、家の内のことと世間の常識とを比べることができる年齢で、中学校では好きな女の子ができたり、精通もするし、そういった彼の社会のことを全部丸ごと「汚い」と母親から否定される主人公を、どのような眼差しで見ればいいのだろう。かわいそう?哀しい?つらい?
私はしんどかった。
お父さんや、周りの大人たちがいう、「過去に諍いがあったとしても、家族だから、お母さんだから、大事な人でしょ、やり直せるよ」という「常識」を分かってもらえない苦しみを36年間抱えて生きていた未来までも見せられるのか、まだ続くのか、と私は私で軽く絶望してます。けど、彼らなりの、「受け入れられる」結末を迎えてほしいと願ってます。

お母さんの表情もそうだけど、一番最初に主人公が聴取に行った時の女の弁護士さんの「お母さんが突き落としたって言ったの?」の表情が一番目に焼き付いてます。
それにしても、裁判の描写や、中学生が書いたラブレターの内容とか、リアルでした。
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4件
2023年5月31日

最新のレビュー

気持ち悪さが気持ちいい
擬音や線の描写、とにかく生々しくて気持ち悪い(褒めています)です。気分が悪くなってくる方もいると思います。ネタバレはしないので具体的に伝えられませんが、私は「ママ」が怖くて怖くてたまりません。

毒親という言葉は幅が広すぎるため適していないと思われますが、この気持ち悪さを表現するのに毒親という言葉を使わざるを得ません。

抵抗がある方、多いと思いますし読んだ後の胸糞悪さは尋常じゃないので読まなきゃ良かった……となる方も多いと思います。が、私は読んでよかった作品です。この「気持ち悪さ」を形容する言葉が浮かびませんが、その「気持ち悪さ」唯一無二、飛び抜けています。
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1件
2025年4月25日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

平穏な日常に潜む狂気
分析:いっちゃん(シーモアスタッフ)
アニメ化された『惡の華』などでも知られる鬼才・押見修造が「毒親」をテーマに描く作品。静一がまだ小さい頃、母・静子と散歩をしている時に猫の死骸に会うシーンから始まります。その時に母が見せた微笑みの違和感が、その後に続くなんてことのない日常にも静かな気味の悪さを感じさせ、読者を引き込みます!

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