このレビューはネタバレを含みます▼
初めは、タイトルの『原始人』は比喩だと思っていました。でも、まんま原始人が女の子をお姫様抱っこしている表紙のインパクトが大きく、こちらは無料なので買ってみました。そして、気になりすぎて、これを読んでから、無料だった1巻(このお試し版は1巻の途中までです)も読みました。はい、『原始人』は比喩ではありませんでした!主人公は農業命で、虫も平気だし、サバイバルへの適応力もある魅力的な女の子。理想とする力強い男性を探していると、農業の女神様の力で婚活する事になり、どこかに飛ばされます。ってよくあるパターンだとは思いますが、連れて行かれたのは、なんと石器時代??ぐらいの大昔の過去。この時点で、かなりぶっ飛んでて「やばい、面白い」と思いました。そして、そこでガルヒに出逢います。本物の原始人で、ビックリしました。でも、彼はとても心優しい人で、ガルヒも家族を失って1人みたいだし、2人の間に何が始まるのかとワクワク。ガルヒがカッコよく見えてくる不思議。お試し版は、生きる決意をしていく所で終わりですが、一巻では、その後、ガルヒの生死危ぶまれる中で、主人公は一度元の世界に戻されます。またガルヒに会いたいと思っていると、再び女神様に飛ばされますが、今度はガルヒとは見た目の違う人達がいて…という気になる展開で一巻は終わっていました。目新しい設定で、真面目に取り上げる事は取り上げつつも、テンポ良くコミカルさも兼ね備えていて、グイグイ読めました。世界観がよくわかる書き込みも、素晴らしいです。作画は、作者様のお母様のご苦労も反映されているようです(1巻の後書きにその苦労話が紹介されていて、面白かったです)。既に完結していて、その終わり方には賛否両論あるようですが、わたしは楽しみにしています。