249p。
人が何かを全うするということは、大事な何かを犠牲にした上でしか成り立たないものなのか。
上手くいなし、バランスをとれば
大概は納得させることができたとしても、
自分の奥底にある〔何者でもない頃〕に抱いた感情(欲望
)は、
結局、満たすことができないのかなぁ、と。
…そんなことを考えながら読みました。
また、
作者 がタイトルを『零落』としたところ、
自身への苛(さいな)めを感じると同時に、
その潔さと、作家としての少しの恐ろしさも感じた一冊。
やっぱり、とてもおもしろかったです。
〔小学舘クーポンにて〕
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